LG3D + Next Finder
Looking Glass 環境を爆発的に浸透させるためのキラーアプリは
間違いなく File Explorer だ。Mac で言うところの Finder ね。
果たして深いディレクトリ構造と、膨大な数のファイルと、変な名前のファイル名の呪縛から
逃れられる時代は来るのだろうか?
「ファイル操作、それはアプリの仕事です」とか否定的な捉え方をする人もいるけど、
普通にコンピュータを使ってする作業の中でファイル操作が占める割合は多い。
そしてファイル操作がスムーズに出来るか出来ないかで心地よさが圧倒的に違う。
どんなに速い PC でも Windows 使っていて腹が立つのはファイル操作のかったるさ。
なんで保存したファイルが見当たらなくなったり、
ファイル指定するのに何クリックもしないとダメなんだ?
僕にとって SGI IRIX や MacOS X が心地いい理由は ls コマンドの存在だったりして。
ところが普段扱うファイルの数が膨大なクセして
今時 cd/ls/mv/rm/mkdir でファイル操作も無いだろ〜ってこと。
Looking Glass = 鏡の国(のアリス) に敬意を称して、鏡の国の登場人物
"Dum" と名付けたファイルブラウザを考えるとするか。
三次元のファイルブラウザというと、
すぐに三次元空間にファイルのアイコンが並んでいて... と考える人が多いけど、
僕が思い描いているのはそんなのじゃなくて。
プログラマが ls や cd を使わなくなるくらい便利なファイルブラウザ。
アイデアはぼんやりと固まりつつあるんだけど、それを実装できる自信が無いな。
画面イメージは内緒だけど、概念だけでも
いくつか忘れないように羅列しておこう。
■「保存(Save)」という操作をしなくても保存してくれるデータ
■ 以前行った操作が無限に記録されていること
■ ファイル名の付け方に制限されないファイル管理
■ 文書ファイルとか、動画ファイルとか種類を意識しないでも使える
■ マウスギミック or ショートカットを駆使した高速な操作感
■ インクリメンタルサーチで探す
■ パーソナライズ、癖とか定番の操作を覚えておいてくれる
■ だからといって何かを設定しないと使えないものはダメ
■ お仕着せの自動化は使いづらいだけ
■ Web やネットワークと統合されたもの、ローカルファイルという概念を取り払う
■ 1台のコンピュータに限定されないもの、今時複数台のコンピュータを普通に使うはず
■ 拡張子、ファイルタイプ、ファイル名の心配をしなくて良いもの
■ 短期記憶に頼らなくてもいいもの、何かを覚えなくてもいいもの
■ カット&ペースト、ドラッグ&ドロップの概念を透過的に実現したもの
■ ズーミングインタフェースを備えた、膨大な量の情報を把握できるもの
■ 時系列とか時間の概念があるもの、先を予測するもの
■ 繰り返し操作をしなくても良いもの
■ 使い方のドキュメントを必要としないもの
■ 既存のファイルシステム上で動作するもの、新しいファイルシステム前提だとすぐに普及しないから
■ 良く使うのは最近のファイル。だけど数年前のファイルが必要になることも
■ 使っていて楽しいもの、心地いいもの
■このリストは随時追加されていきますぜ!
根本的な考え方は SGI Paul Haeberli らが提唱する
[Futurist Programmers] にあるかもしれない。
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