Pixar - Carsひさしぶりに Tony と (背中の美しすぎるKiriさん) との再会。
Tony とはなぜか Boston SIGGRAPH では会えなかったのだ。
Cars で一番レンダリングに時間のかかったフレームは 250時間。
って、これは無駄にモーションブラーかけまくったシーンをレンダリングしたまま
バケーションに突入したアニメータの失策。
それにしても平均 1フレーム 17時間。
レンダリングファームは ○000台(一応伏せ字)。
レンダリング時間は Toy Story の時の数百倍。
The Incredibles の時の 4倍かかっているらしい。
Film, HD, NTSC, PAL 用に映像作成(というよりクロップ/トリミング)。
このままレンダリング時間が指数的に増加すると、
いったいどうなることになるんかいな。
PRMan 以外のソフトを試したこともあったけど、
社内の制作パイプラインからいって、かえって無駄があったり、
出来上がりの画像に違和感があったりして、
レンダリング時間が最速とは言えないまでも、
結局は PRMan ががんばっているとのこと。
Tony の Cars での役目は、レンダリングの最適化。
このポスターのレンダリング時間は、のべ 1200時間。
Tony はポスターの後ろのほうで、目だけしか小さく映ってないような車まで、
名前も車種も、そこで使われたシェダーのことも、こと細かに把握している。
彼の作品に対する深い愛情と、その素晴らしい姿勢にウルっときた瞬間であった。
CPUの速度とか、コンパイラの速度とか、
レンダリングファームの台数とかじゃなくって、
飛躍的にスピードを加速させる方法は無いのだろうか。
画期的な RayTracing, Shader 解析のアルゴリズム?
electric sheep みたいな超分散レンダリングは方法としては有用であるが、
プロダクションでは実質的な利用は無理
(データの流出の心配と、完了時間が読めないから)。
で、アイデアは Google RenderMan. っふふふ。
解決策はレンダリング用タイムマシンとかだな。