10/27/2008

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Petit BLOG | プチグラパブリッシング | Helvetica

また、終了間際のイベント紹介して〜と某所から怒られそうなのだが、
紹介せずにはいられない Helvetica 展。フォント好きにはたまりません。

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字を読む人は書体など意識しなくていい。

Helvetica が受け入れたのは、背景とのバランスの絶妙さ。

書体を気にすると世の中の見え方が変わってくる。

極め付きな何かを感じてしまう。Helvetica 以降の書体はどれも二番煎じに感じてしまう。

タイポグラフィは言語を視覚化してくれる。

どんな書体もスタイルを持っている。

新書体は個性を考えてデザインされるが、95% は既存のフォントと同じでないと読めない。

ほとんどの個性的な書体はブランドである。ブランドを思い浮かべる。

同じメッセージを3種類の書体で観たとき、訴えるものが違ってくる。

書体が商品にこっそり魔法をかけている。

バランスが取れていて危険な感じがしない。いつも現代を示している。

あれをしろ、これをするなと指示できるのは Helvetica だけ。

Helvetica は都市の香りを感じる。生活のなかで、そこまでの存在になるとは驚き。

見かける機会が多くなると、意外性がなくなりつまらなくなる。

わざと制限を加えることで、自身を集中させる。

他の書体は、求めるものが分からず、反抗する手段だけを知っていた。

「レイガン」はものすごく実験的な雑誌だった。

音楽が語りかけてくれ、皆が行けない領域に行ける。その時傑作が生まれる。

「読める」と「伝わる」は違う。

単純明快で力強いのと、単純明快で退屈なのは紙一重。

書体の間隔でも国(言語)の特徴は表せる。

平凡なものに美を求めたい。

人の心を動かせることがデザインでは不可欠だ。

長く記憶に残るようなデザインがいい。できれば30年後も。

書体を使い分けて様々な感情をあらわす人が居るけど、Helvetica だけでそれをしたい。

Helvetica は、ただそこにあるだけ。

使用する要素を減らすことが重要。

書体の意思に従う。その意思に従うだけで美しくなる。

Helvetica を改良しても、決してそれよりもよくならない。

50年も手を加えられず、そのままの形を保っているのには理由がある。

着る服と同じように、フォントを選択する時代になるだろう。

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Helvetica ありがとう。特製の Helvetica 刻印入りモレスキン買ったよ〜


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