Amazon.co.jp: ユメみるiPhone―クリエイターのためのiPhone SDKプログラミング: 徳井 直生: 本@Apple Store Ginza
-------------------------
iPhone デベロッパーが語る iPhone の未来
ユメみる iPhone 刊行記念トークセッション
徳井氏+笠谷氏+岡村氏+深津氏
ユメみる iPhone 刊行記念。
本を計画した時は NDA 云々がうるさかったとき。
iPhone の面白さをコードを書いて実感して欲しかった。
音を使うとか加速度センサーを使うとか、
ネットワークを使ってコンピュータと連携するなどを主に扱っている。
自己紹介
徳井(T):Qosmo 代表取締役。メタクリエイター、DJ, デザインエンジニア、コンサルタント
面白い広告を展開するとか。Android も。
http://www.sonasphere.com/
笠谷(K):twitter.com/shinya BONNET代表取締役
Pocket Guitar エフェクタ付き!
岡村(O):Delaware 音楽をデザインするバンド。 Reords 主催
http://www.delaware.gr.jp/
小さい画面で音楽的なことをずっとやってきた。
http://www.delaware.gr.jp/app/index.html
画面でレコードが表示されていて、スクラッチできる。
裏返すと B面になる。レコードの感覚をアプリに取り込む。
プラットフォーム(レーベル)として考えていて、毎月リリースしている。
6枚目。他のアーティストなど、展開を考えている。
深津(F):fladdict.net もともと tha で Flash デザイナー
工業製品的な面白さを生かせないか?
iPhone のカメラの性能が悪い?
iPhone のカメラを使ってレトロな写真が撮れる ToyCamera, QuadCamera
QuadCamera タグで 5000枚くらい Flickr にあがっている。
最近独立してフリーランスになった。
ユメみる iPhone の中の討論会があった。指名された3名。
■どのように勉強したのか?
→本の中に書いてある
■開発のこだわり
→本の中に書いてある
■最近の活動
O: 映像の仕事が多いので、chanel のファザードの映像などを作った。
カタールのデザインカンファレンスでスピーチした。
iPhone 関連では、 Records の 3.0 対応
別のアプリも作っているけど、言えるくらいまでは作れていない。
Records は音楽の配信だが、電子書籍の配信、グラフィック本の配信も考えている。
ソフトウェアなのだが、手に持てるので、モノに近い。グッズ展開できそう!
K: 元々は Server Side の仕事をしていた。
以前会社で Fightstar のアルバムプロモーション用のアプリ:スピルトミルク
Pocket Guiter を 3.0 用にバージョンアップしたい
■アイデアの源/ヒットを飛ばすコツ
F:AppStore ぶっちゃけもうかる?
iPhone が当たったから会社を止めたわけではない。
これで長期的に食っていくつもりではない。生活のたしにはなっている。
K:売り切りのモデルなので会社として継続的にもうけるのは難しい。
ヒットを出し続けるのは難しい。
無料アプリの広告モデルも考えられる。
アプリ内課金にも期待している。
ヒットは狙ってでるものではない。
USトップレベルなら食っていけるかもしれない。
F:玉石混淆、登場が早くて、すぐに消えていく。
役立つアプリが分かりにくい。
定番のいいものを見つけるのが難しい。
定番アプリをしっかり見つけられる仕組みがあるといい。
O: 音楽でも映画でもメディアがちゃんとないと
市場として残らない感じがする。CD-ROM は評論されたり、
文化として定着する感じがない。
映画はちゃんと評論として語る人がいる。
Iphone はある角度で語ってくれるメディアがあると、残っていく。
アプリというよりも、メディアやプラットフォームとして成長させたい。
今の時代の音楽配信を考えている。(曲+プレイヤー)
自分でメディアはなかなか作れない。
子供にいいアプリ。絵本を紹介するような感じで紹介するものが無い。
恋人同士にいいアプリとか。
■狙ってヒットを飛ばすのは難しい?コツ?アイデアの源?
K: 別にヒットを出そうというわけではなく、いままでにできなかったことをやりたかった。
マルチタッチと音を出す。
なんでヒットしたのかが分からない。
USでヒットしているのは一発芸。人に見せると楽しいもの。
簡単なゲーム。気軽に遊べるようなものが結構売れていると思っている。
タイミングもある。一番最初に出すことも重要。
イッパツネタはすぐに飽きられるので、ビジネスとしては難しい。
ゲームよりも、PocketGuiter のようなものの方が他に比べる比較が無いから使われ続ける。
訓練(習熟)しないといけないところもポイント。
簡単にギターコードが弾けるアプリもある。練習しないと引けないところもポイント。
楽器をがんばって弾くのと同じ感じ。楽器的な要素。
O: なにか作りたいと考えたのがきっかけ。
もともと色々なメディアで発表していた。CD,CD-ROM,書籍。
自分たちで権利をもって、自分たちで全部ハンドリングできるものがいい。
版元が無くなると自分たちの作品なのにコントロールできない。
AppStore ならレーベルオーナーになれる!
プラットフォーム的なものが面白い。
レコードの型値にしたのは、iPHone 上で古いレコードが動いているのが面白い。
レコードを裏返すことができたから。
音楽を配信できること。裏面になることが面白いから始めた。
アプリケーションというよりも、ものづくり。質感を大事にしている?
物に感じるような感じ、さわり心地が気持ちよくなるように実装。
スクラッチはどうしても実装したかった。
音楽アプリの情報が少ない。SystemSound, OpenAL, Audio Que, xxxxx
いくつも方法があって、正解を見つけるのが難しかった。
手のひらにあるレコードプレイヤー。
世界一小さいレーベル。
F:大学の時に工業デザインをやっていた。
仕事としては、Flash。なんちゃって工業デザイナー
自分で実践投入してみなかった。
カメラアプリをマトリックス上にマッピングして、
だれともかぶらないアプリを作った。
最低限新しい楽しさを提供する。
トイカメラなら制御できないことが楽しい。
他のアプリが提案していないものを提供したい。
かぶるなら没にする。
コンセプトを明確にするのが大切。
見た目もそうだし、機能の含めたデザイン。世界観。
機能の数を競うのは意味がない。売り上げも分散してしまう。
リスクをおって突撃するのが楽しい
O: 何をするかではなく、何をやらないかを意識する。
やろうと思えば、ビッチやミキサーやいくつでも思いつくが、
レコードを回っているところだけを見せる。
必要なものだけを残すとアプリの「強度」が増す。
他にレコードをまわすアプリとくらべて機能が無いだけあって「強さ」がある。
K: 設定画面がある。設定が多すぎたと思って、公開している。
やり過ぎ感がうけた?
ギターが弾けない!
records で DJ はまだやったことがない。
昔ホルガを持っていたが、フィルム代が高すぎて、すぐに挫折した。
写真は試行錯誤してから楽しくなる。
実際のカメラだとフィルム/現像が大変。
データとしての良さ。
レコードのピクチャー版が簡単に作れる。
ピクチャーレコードが回っているのはおかしい。回っているのがいい。
データの良さ。モノ感のあるデータなのがいい。
マルチタッチに衝撃を受けて、ギターアプリを作った。
プラットフォームとしての App Store が面白い。
F:プロダクトデザイナーごっこがしたかった。
Webのキャンペーンは数ヶ月で消えるが
自分の作ったものをお客に届けたかった。
椅子を作ろうと思うと個人では難しいが、
App Store は個人で世界にモノの表現ができる。
K: 一個しかホームボタンが無いところがいいところ。
ボタンがあると機能をつけたくなるけど、iphone はいろんな使い方ができる。
O: Apple は未来のインタフェースの実験場にしたい?
マルチタッチのインタフェースは考え方が待ったく違う。
いろんな人が実験して、一番いいものが残っていく実験場の意味。
■Android について
Android : 裏切りもの!
ボタンがあるといろんなやり方で操作できてしまう。
逆に操作しずらい時もある。
今 iPHone と Android 二股状態。家庭的な女性と美しい女性?
Android:
F; 個人でやるのは辛い。オープンなのがいいところ。いろんな人がデバイスを作れる。
個人で作れる場合は、数百個の携帯電話に対応しないといけない?????
企業プロジェクトはいいが、個人でやるのは敷居が高すぎる。
Iphone だと全部動くことが保証される。
O: Java で開発できるのは携帯電話の延長線上で作れるだろうが、
わくわくするような感じが見えない。あまり刺激されない。
K:まだそんなに CPUを活用するアプリを作りにくい。VM上なのでどうしても遅い。
2.0 だとネイティブが作れる。いまはまだ ipHone が先をいっている。
android はアナログシンセが作れない。sound API が整っていない。
■今後のリリース予定/3.0 に向けての取り組み
iPhone を流行らすには?
女性ウケするのはどうしたら?
■これから始める人にエール
K: いままでにないUI が楽しい。いろんなものを作れる。
いままでにない UI を考えてほしい
O: 今までに生きてたなかで得た感覚を、iPHone で再現したい。
色んな人が参加してくると楽しくなる。技術的なところが簡単になれば、
どんだけいろんな経験をしたかをアプリに反映していってほしい。
F:女性に人気のでるアプリ。
技術主体のアプリよりも、周りの人とコミュニケーションが起きるアプリ。会話が発生するアプリ。
T: 4月に企業。Cosmos という社名にしたかった。一つの単語なのに、花から宇宙までを表現する。
Qosmo という名前にした。
手のひらにはいるデバイスなのに、全地球をつつむような、想像力を刺激する
どこでもドアのようなもの。
アプリを作る技術的なアイデアを凝縮してまとめたのが「ユメみる iPhone」
暗く作るアプリではなく、アプリを使うことで想像力が広がっていくもの。
女性にもウケるし、世界が広がってくる。
■ Q&A お気に入りのアプリは?
F: コミュニケーションが生まれるもの、ひととのかかわり合いが生まれるもの。
bab bab ; 子供用のアプリ。赤ちゃんのガラガラをアプリにしたもの。
シンプルなもの。子供に持たせると夢中になる。ipHOne の本質。
赤ちゃんと大人のコミュニケーションが生まれる。
K: Twitter クライアント Twittie がいい。UI が気持ちいい。
O: one dot enemy: 1dot の敵がやってくる。
T: 気に入っているケース。PASMOが入るケース。おさいふケータイに!
■ Q: OS 3.0 に向けてのとりくみ
K: アプリ内課金に期待している。
音楽系アプリで曲を購入できる。
外部のデバイスをアプリで使えるようになる。外部ボタンをつけることもできる。
ゲームのコントローラー。アプリとセットにデバイスを販売することもある。
O: ユーザの itunes library に入っているものを使えるようになる。
思ったよりも扱えなくて、エフェクタのようなことができない。
3.0 用に新しい機能を入れようとしている。
F: 自分が作ったアプリの 3.0 対応のみ。新アプリをつくってはいない。
市場を見てから、後だし。
基本、皆がやらないことをやる。
T:bluetoothと phsh nortification を使ったもの。
R25 のステーション。そこに行った人だけがもらえるアプリなど。
メディアの新しいプラットフォームとして
■Q: 工数。苦労したところ
F: iphone が出た次の日に本を買って勉強しはじめた。
2週間くらい。会社が終わった後。
いまだに本を見ないと配列のプログラムかけない。ActionScript でアプリを作ってから
移植している。
O: Mac で Objective-Cには慣れている。
iphone はオーディオ周りの資料が少なく、方法が多いので、作っては壊し、作っては壊し
トータル一ヶ月くらい。
K: 一〜二ヶ月ぐらい。結構時間がかかるのはデザインの部分。UI の部分などの時間が長い。
T: それぞれ 3日とか、4日とか。もともと Objective-Cはやっていた。
何からスタートするのがいいか?
K:作りたいものを作るのが一番!
サンプルでハローワールドを作ってもつまらない。
最初サイン波が描かれて、指で触ったら変化するものを作った。
O:興味にあるところから中心にやっていくのがいい。
ゲームとかアニメーションなどは OpenGL しかない。
OpenGL は初心者には敷居。全部自分で作るしかない。cocos2d は結構速いのでいい。
作るものによってどういう API を使うのか全く変わってくる。
F: 実装/プログラムはなんとでもなるので、
オモチャをたくさんかってガンガン遊んで、思いついたら何か作る!
---- end