10/29/2010

[&] sigixd 2nd

SIGIXD 2nd
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http://sigixd.org/2nd.php
Googleにおけるインタラクションデザイン

IMG_0623

#川島さんの示唆に富んだ話がすばらしかった。

川島 優志氏
シニアウェブマスター・アジア太平洋マネージャー:
"Behind the web design & Doodle creation"

Judy Shade
UX Researcher: "UX at Google"

Hector Ouillet
Senior UX Designer: "UX and 20% projects at Google"

Naoyuki Ishitsuka
UX Designer: "UX projects"

小松 弘幸氏
Software Engineer: "Japanese Input and UX design"

インタラクションデザイン研究会
Google におけるインタラクションデザインというテーマで開催。
日本で、世界でインタラクションデザインの取り組みはいろいろな人がやっている。
いったん俯瞰してみた時にどういう特徴があるのか、みんなで考えてみると、
次の一歩が踏み出せるのではないか。
第一回6月180人あつまって濃いイベントができました。
いろいろ問題が出てきて、そのモチベーションは何か?
明日から使える手法が知りたい?
会社はどう考えているのか?
今すぐ使える知識が欲しい?
企業シリーズって何?企業の取り組みを紹介することに。
次世代の人材育成にもつながる。
76%が企業、20%大学、そのほか。

企業シリーズの最初は Google Japan 。

今日は皆さん10分で売りきれという困難を乗り越え、よくぞいらっしゃいました。
企業シリーズという題一回として取り上げてもらうことも光栄です。
今日話す人たちの紹介をします。

各自紹介(全部聞き取れなかった〜
Judy : 日本で最初の UXリサーチャー
UX チームのマネージャ
ソフトウェアエンジニア。石塚さん、Hector
  (NY から日本にアサインされて来ている)

■川島 優志氏

Behind the Web Design for インタラクション研究会
GOogle のデザインの裏舞台をやろうかな〜と思ったけれど。
なんでこういう格好をしなければならなかったのか?
しょっぱなから UStream がダメ。
「レベルE マンガ化!」
今日はまじめにやろうかと考えていたが....
「未確認生物は存在するか」
いまさら私がいっても意味がないので、前座ということで.....
軽く自己紹介。
 1998 早稲田中退(10単位しかとらなかった)
 2000 渡米/起業
 2002 ロサンジェルス・デザインプロダクション時代
   (ワーナーなどの大物クライアント)
 2007 Google 入社、日本帰国
 2008 米国人以外で初めて Doodle のデザインを手がける
 2009 Web group 初代アジア太平洋マネージャーに着任

Creative Lab / Graphics / UX / Webgroup と
四つのデザインをやっているグループがある。
Google Webgroup とは?
Mission : To connect users to Googl eby creating web sites that are
universally accessble and useful.

Google に入って
どこをどうデザインしているの?
前の仕事はインプレッション勝負。「ただテキストがあるだけじゃん」といわれる。
ウェブデザインってなんだろう?
Google で膨大なデータと向き合う。カッコイイ = よいデザイン ではない。
ユーザー自分の想像とは全く違う振る舞いをする。
自分が想像する「このボタン押してくれよ!」というのがしょっちゅうおこる。
ユーザー = 未確認生命体
僕にとってはユーザーは常に毎日新しくなっている。全然わからないもの。
どんなものなんだろう?雲をつかむようなもの。

自分はUXの専門家ではないので、リサーチャーに聞いたりしながら。
データはでてくる、そのデータをどう使うか?
A, B なんで Aがよかったのか?どうしてなんだろう?
ユーザーはなぜそう振る舞うのか?
ずっと考えてきた。
真剣に向き合うようになってきた。

ヒューリスティック
人が意思決定をする際に暗黙的に用いている勘弁な解法や用法。
決定に至る時間は早いが必ずしも正しいわけではない。

ボールをキャッチするとか。
それは決定に至る時間が早いが、間違うときもあるような。

Google の広告ソリューション
ちょっとリデザインすると 30% CTR 効果があがった。
どうやってあげたのか?

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何が違っているの?
ボタンが下になっただけ。なんでこれが効くんだ?
というのが不思議だった。

「アンカリング効果」
9x8x7x6x5x4x3x2x1
5秒で答えを出せというと、なんか書く。
どれぐらいなのかと考えろという。
1x2x3x4x5x6x7x8x9 を見せる。
普通に考えると一緒の答えになると考える。
しかし、人にやってもらうと全然回答が違う。
9x の方は 40000 ぐらいという意見が多い。
1x の方は 3000 ぐらいという意見が多い。
実際は 36万2880 。なんで答えが違うんだろう?

最初に与えられた情報をもとにまず推測によるアンカー(錨)がおろされ
その後調整される。
日本でやって効果がよかったので、アメリカでもやったらよかった。

現状維持バイアス。
このボタンが押した後に何がおこるのかを無意識に計算している。
いろんな見方があると思う。

現状維持バイアスを詳しくみていく。
自転車免許を取得時に自動的に保険に加入させられる。
安いが限定的な保険料「1」
保険料は高い「2」
最初に入った安い方のままにとどまる人。
最初に入った高い方にとろまる人。

ツールバーダウンロードボタンテスト。

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なんでかな?と考える。
IE6 の人は最初にあったものを変えたくない。
かわっているものに心理的抵抗が低い。
IE8 を使っている人は、そういうことができる人は
先進的なボタンを選択する。そういうことなのかな?
ボタンの最適化をやっている。

Windows 版は FORM ボタンがでてくる。
Mac の場合は、グラフィックなボタンがでてくる。
なんでなんだろうな?と考えてやっている。

素っ気ない Chrome のダウンロードページ。
どこをデザインしているんだ?といわれるけど。

レイテンシーとダウンロード率の関係。
僕らが調べたのではなくMozilla チームが調べたこと。
Firefox / Chrome / Opera の表示時間を比べてもらった。
CHrome は 2.6 秒、Firefox 7.7 秒。
2.2秒表示時間を削減したら、15.4% のダウンロード増が確認された。

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デバイスに届くまでのレイテンシーを Google はすごく気にしている。
人のレイテンシーはどうしてもある。
人のレイテンシーは何か?
KINESISキーボード。Google でも愛用者が多い奇妙な形のキーボード。

http://www.kinesis-ergo.com/

最初の3日間は地獄です(笑
何をうっていいのかわからない。
ひどいありさま。
苦難の日々を乗り越えると天国がまっている。
とてつもない、全然手がつかれないキーボード。

熟練運動。
大脳→小脳
頭の中で空間的な位置を認識している = 大脳
だんだん繰り返されると小脳(運動をつかさどる部分)
そうすると大脳が違うことに使えるようになる。
人間が一度に処理できるリソースには限界がある。
どこにキーがあるのか考えながら小説はかけない。
それがいつか自然とできるようになって、
何も考えなくても打てるようになる。

百度と GOogle 中国の比較。

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ヒートマップ。百度は下までみないとわからない。
下の方をすごいみるのが習慣になってしまっている。
こういうユーザーにとって一番よいデザインは何なのかを考えるのは
また別のこと。
違うインタフェースを作りたいという誘惑があるが、
そこには学習のコストがある。
それを安く見積もっていた。
よければいいんじゃないかと思っていたが、
いろんなデータをみると、本当にコンテンツで見せたいことが伝わらない。
インタフェースになれることは、学習してくれるほど、
時間をもって接してくれない。
非常にシンプルなインタフェースも、
どこになるのか?疑問さえもないインタフェースは、
その方が脳のリソースが完全に使える。
見た目すごいインターフェースはその印象しかのこらない。

ドイツ Google Mail

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グラフィックをとった。すると 3% ボタンのクリック率があがった。
最初に全部の画面が見えないので、なんか下にあるんじゃないのかなと思い、
下の方を気にしてしまう。
グラフィックがなんなのかな?と頭を使ってしまう。

サイモン効果
刺激の位置と反応する位置が一致するときには反応時間が短くなる。

これをやると何がわかるかというと、
自分の右手の位置、逆に出たときにレイテンシーがある。
0.5秒、5% くらい落ちる。ケースにもよるけど。
位置が違うとき、人間の頭が混乱する。
一致していた方が望ましい。

反応する対象と反応動作を起こす位置は
一致していたほうが望ましい。
キーボードの配列やほかのインタフェースとも一致しておいた方がよい。

これをふまえて、Chrome ページをみると....
いいのかなこれ?という雰囲気になってこない?

フレーミング効果
右脳と左脳。ケンコバとアツシ。

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なんでかというと、右脳と左脳。
左目が効いている人が、視野の左半分が右脳につながっている。
視野の右半分が左脳につながっている。
右脳が直感的に構造を判断するので、そちらで瞬間的に判断する。
これで印象がかわる人は、視野の半分で認識している。

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Google が半分、Yahoo が半分。

Google のサイトは左側にメニューがあります。
より早くサイトの構造を把握する(右脳の活用)頻度の一致
左側にあると、たとえばロゴをクリックすると戻るんじゃないかと思う。
それは少なくない要素として考えている。

ユーザー = 未確認生命体。
ユーザーは毎日かわる。
使うアプリケーションもかわるし、成長していく。
わかったふりをしないで、常に未確認だと思ってやっている。
そなるとデータと向き合ううちに、新鮮な発見がある。

Web design != 今までのデザインの文脈とは違う。
機能 Web デザインで正しいと思っていたことが今日違うかもしれない。
そういった経験を Google でいっぱいしてきた。
昨日とは違うユーザ。
いままで感じてきたこと。

実際 Google でどうやっているのかを続くスピーカーが話します〜
Doodle の裏舞台はまた。

■ User Experiences at Google
ユーザーに視点をしぼれば、「結果」は自然についてくる。

Google UX チームの紹介。
リサーチャーなのだが、デザイナーが多いので、
リサーチに関しては深く話しません。
世界中で 200以上活躍しています。
アジアでは日本中国インド。

チームの分野
インタラクションデザイナー
ビジュアルでざいなー
リサーチャー
ウェブデベロッパー
コピーライター
調査参加リクルーター

Google のカルチャー
●良いアイデアはどこからでも
だれでもが良いアイデアを生み出せる。
20% time 自分がプロジェクトとして成り立つアイデアがあれば、
一週間のうち1日をかけることができる。UX の人も時間をかけて実現できる。

20% でどういうもの。
Google News, Gmail もそう。

●データに基づいたデザイン
これはほんと。
データに基づいてかんがる。A B テストにかんして深く考えている。
どうしてだか考えたことはありますか?
各プロダクトがどう使われているのか実験していって、
使えるものを一番使ってもらえるように A option B option の中で
一番使えるものをユーザーに使ってもらいたい。
判断できる一つのツールだと考えている。

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●ラピッドウェブ開発のサイクル
繰り返しによって良いプロダクトが実現できると信じている。
検索結果のページ、細かいところ、一ヶ月に1度くらい更新している。

●世界のユーザーに向けて。
プロダクト化するものは初期の段階からグローバル化、スケール化するように
考えている。
世界中のチームが一緒に開発している。

UX activities 日頃の仕事について。

コラボレーションとコミュニケーション
 プロダクトマネジメント:ビジネスとして成り立つか?
 ユーザーエクスペリエンス:ニーズはあるか?
 エンジニアリング:実現可能か?

●ユーザービリティー向上のための調査。
リサーチャが少ないので、すべてのプロダクトに関わるわけではない。
日頃の生活でユーザーが何を必要としてるのか、
ユーザーのニーズをリサーチする。
どうして A と B のどちらが良いのかをユーザーとふれあいながら探る。
ニーズを見分けたら、分析する。
分析の仕方は、もちろんリサーチャーの方が結果を出すこともあるが、
ワークショップでエンジニア、マネジメント皆がチームになって、
ユーザーが望んでいる機能に関して、
次の製品をどうするのかコンセプトをつくっていく。

●インターラクションのデザイン。
ワークフローを作る。
美しくてわかりやすいビジュアルデザイン。
場合によってはビジュアルデザイナーが関わらない製品もある。

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色、ライン、フォント、すべてを考え直したもの。

●ガイドラインの作成と管理。
日本語の検索結果のページ。去年からちょっとかわっている。
細かいところなのだが、フォントのサイズをかえたり、行の幅、
文字と文字の間の幅をかえて、一番ユーザーが使っているものにあわせた。

この後にデザイナーの人がどういう仕事をやっているのかを話ます。

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Google でデザインすること。

Ishituka
僕が話すことはより簡単なこと。
普段なにしているのか?
Google でデザインというと疑問?

UX デザイナーとしてどういう仕事をしているのか?
プロダクトを開発するとなると、コンセプト立案から関わってきいきます。
いつどこで、だれがどのように使うのか?
それを元に新しいプロダクトのコンセプトを考えています。
それが本当にユーザーのシーンにあっているのか?
ユーザーリサーチを行います。
リサーチの計画をたてたり、エンジニアもユーザーの声を近くで得られるうように。

コンセプトをもとにきれいな UIデザインを作ります。
できたデザインを必ずほかの海外のデザイナーと共有します。
Google のプロダクトとしては世界展開することも考えないといけない。
世界で使うことができるのかフィードバックを得る。

仕事内容
 コンセプト
 ユーザーリサーチ
 UIデザイン
 共有

■三つの疑問
 デザインはデータで決める
 どこをデザインするのか
 エンジニアとどう働くのか

よくわからないまま入社した。
実際にデザインができるんだろうか?
真っ白い Google のページのどこをデザインするんだろうか?
エンジニアと一緒に働くというのはどういうことなんだろう?

●デザインをデータできめる。
 ガイドラインにそって作っていく。
 ほかのプロダクトと同じ UX を提供するのが大切。
 プランA と プラン B がぶつかってしまう時がある。
 確実に「そうだ!」ということはわからない。
 デザイナーとしてもどちらが良いのかわからないときもある。
 そういう時は実験にかけてみる。
 ユーザーの結果としてでたものを受け止めて作業していく。
 新しいものを作るのではなく、改良する場合は plan Aがすでにある。
 本当に plan B が正しいことなのかどうなのか?テストにかけてもらう。
 新しい案がいいとわかった時に先に進んでいく。

 デザインはデータで決める。

●どこをデザインするのか

原稿用紙6枚分
この数字は何だと思いますか?
検索キーワードを入れたときに最初のページに現れるのが原稿6枚分
何秒滞在してくれる?多くて10秒。
その中でユーザーに正しい情報を伝えないといけない。
どんな情報をユーザーが求めているか?
その次に、どの情報を一番見せたいのか?
それを考え、レイアウトし、色分けし、欲しい情報にたどり着くように。

実際の検索結果のページは複雑。
「渋谷 ラーメン」と検索。
何が本当に求められているのか?
そういうことを考えながらどういう情報をのせるのか。
 すでに今日新しいページになってしまった(笑い

ニュースを求めているかもしれない。
写真が必要?文字の長さがどれくらいあればユーザーは満足してもらえる?

リアルタイム、ニュースをリアルタイムで欲しいと思っている。
マイクロブログの情報をのせていく。
何分前の情報が欲しいのか?常に考えながらのせている。

検索画面はユーザーのニーズは毎日のようにかわってきている。
それに対応して仕事をしている。
シンプルに見えるページなのだが、
様々なコンポーネントを混ぜて Google の検索ページになっている。

いまここで話しているのはサーチだけだが、いろいろかわっている。
なかなか手が回らない状況が続いている。

Google がエンジニアが非常に力をもっているというのはウソ?
エンジニアと一緒に働いていて、楽しい。
実際にローンチしたサービスをもとに紹介します。
iGoogle のリニューアルを担当した。
その中で特に「地域情報」に関して。

コンセプト立案/リサーチ
PM, UX, ENg がミーティングに集まった。
PM : iGoogle を強化していきたい。
その中でチームのメンバーはどんなことをしていけば良いのかブレストした。
Google の強みはカスタマイズできること。
その強みをより多くの人に使ってもらいたい。
すでに使っている人ではなく、新しいユーザーに知ってもらいたい。
UX の立場から話たこと。天気はだれでも使う。
地域の情報をセッティングするので、それと同時に路線情報ものせていきたい。
地域のニュースがのせることができるので、のせたい。
UX の立場から、カスタマイズできるのはスバラシイ、セッティングは簡単に。
クオリティできに実現できるのか?できないのか?
電車は電車が無い地域もある。
「港区」と設定した時、電車が多すぎる。
なので、組み込まないことにした。

考えたスケッチ。実際にやることを考えていく。
きれいなレイアウトをくんでいく。

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ここまで決まってくると、エンジニアは作り始める。
ミーティングの中で決めていく。海外のデザイナーも含めて。
そういうミーティングの中で、アイデアをくれたりする。
最高気温と最低気温はあるが、現在の気温がわからなない。。。など。

非常にエンジニアの人は UXチームをリスペクトしてくれて、
エンジニア的にできること、実現可能なことを提案してくれる。
このインタラクションは非常に面白い。Google はすごいと感じる。
エンジニアと働くことは非常に楽しい。
毎回プロジェクトがスピードが早い。
分野がそれぞれ違うので、勉強することが多い。

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From an idea to an app
mrhector@google.com
@googleskymap

Go ogle Sky Map 担当。
20% プロジェクト。
MITでmobie experience を学んだ。
Gooole には 2年前から参加。
Android 携帯で使える、星空アプリを開発。
プロトタイプは地図と電話とコンパスをくっつけたもの。
星図や、星座表を参考にした。
Look for design patterns
Push for innovation :検索機能をつけた!
ユーザーの声を聞く機会。
公開後、もっとも寄せられたのは星の名前をつけたいという要望(笑


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プロダクトと UX
Hiroyuki Komatsu

時間的には終わっている時間。
発表しなくてもいいんだけど.....

今までの発表は UX なんちゃらという人たち。
エンジニアらしいスライドを作ってきました。
Google Docs のプレゼンテーション資料。
2005年 Google 入社。
 Google サジェスト
 Google ローカルモバイル、乗り換え案内, QRコード API、日本語入力

学生時代の研究分野はユーザインタフェース

モバイル乗り換え案内。
考えたうえでこうなったのだが、何を考えてこうなったのか?
入力フォーカスを横に並べない。

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i-mode の左右キー
ブラウザの戻る、進むに相当している。
フォーカスの左右移動ではない。
左側のリンクをクリックしようと思ったら、なぜか前のページになってしまう。
「え?別に気にならないけど?」

i-mode の右左キーが気にならない理由。
 ニューロポインター
 ジョグダイアル
 スピードセレクター:回転でうごくセレクタ。上下の移動が回転に転換している。

よく考えられてるな〜と思った。
なれた。なれると何でもあり。
これが現実。

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ペーパープロトタイピング * 乗り換え案内モバイルアプリ
自由度が向上
考えるべきことも増えた。
UXはどうしよう?
デザイナーがやれば気合いの入ったものになるが?

アンチパターン * 乗り換え案内

不便なこと探し。
不便なことは、アンチパターンであろう。
不便なことを常日頃から考えていて、それをどう解決しようか?
Google モバイルは3つ解決した。
最寄り駅はどこ? 普通都内でしょ? 歩いた方が早くない?

今までのものを考えてください。
ミッドタウンから赤坂までいくとなると?
複数候補があると、最寄り駅から数通りの結果を見比べていた。
赤坂(東京)(福岡)いっぱいある。
「だいたい空気読めよ!」一番それっぽい結果を出せば良い。
北九州から赤坂なら福岡の赤坂。
いわれた通り乗るのはいいのだが、歩いた方が早い場合もある。
実際にどこからどこへ行けばいいのか地図をみる。
UI 的に考えるのと、
エンジニアリング的にどういうチャレンジがあるのか?

●Google 日本入力
思い通りの日本語入力
 インプットメソッド
Google 日本語入力使っていたけど止めてしまった人!
「後で裏にきてください(笑」

なぜ Google が IME を作るのか?
「もしかして」の大部分が既存の IME の誤変換

 どろん所
 印してみる
 
メンタルモデル * Google 日本語入力

デザインモデル:
メンタルモデル:使っているユーザーがどういう中身になっているか考えたもの
一致していないとユーザーが変な行動しているのかわからなくなる。

誤解:ネットにつながっていないと使えない → NO!
誤解:入力文字列を送信している → NO!
誤解:クラウドを使っているに違いない → NO!

まだ伝わっていなのは、チームの課題。
どうしたら良いのか知恵を借りたい。

スクロールバー * Google 日本語入力
候補ウィンドウにスクロールバーは必要か?
意外と実装が面倒。
必要なのか、議論した。

スクロールバーの特徴。
 ドラッグしてスクロールできる。
 現在位置がわかる。
 全体の大きさがわかる。

Google はどうした? インジゲータにした。スクロール機能は無い。

●新機能
豊富な語彙、サジェスト機能のみ
それ以外は極力しぼった
安定性、スピード の方が新機能より大切
実際、まだ出していない機能もある。
新機能を出して遅くなるよりも、速くなる方がいい。
 
●互換性
社内で利用した。
既存の IMEとの互換性の要望がとても多かった。
既存の IME からの移行コストを最小限に。
キーバインドも既存の IME を踏襲

●ユーザビリティスタディ
まる一週間かけて調査
エンジニアも全員参加
現在の使用方法
各セッション後にディスカッション
機能改善の大きな指針に

誰それさん宛にメール書いてください。
なんでもいいから入力。
「モッツァレラチーズ」を入力してみてくださいとか。

オープンソースにもなっています(Mozc プロジェクト)
IMEの研究。全部を作らなくても、Mozc を利用できる。

UX デザインの観点から紹介しました。

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Q&A

Q: UX石塚さんに質問。igoogle にかけた時間。
A: トータルで半年。コンセプトが1ヶ月。UI 4ヶ月。最後のチェックに 1ヶ月

Q: 石塚さんに質問。時間ではなく、パワー/コストの掛け方の配分比率は?
A: コンセプトに 20%(ほんとかな?笑
 UI の設計に 50% . そのほか、エンジニアとのコミュニケーションに 30% ぐらい。
 iGoogle のプロジェクトのほかにいくつもあったので、
 どれだけ時間をつかったのか説明は難しい。

Q: 全世界で UX 200人、管理職のような仕事は?
A: 全体はもっと人数がいる。GOogle はフラットなので、
  マネージャーはあまりいません。

Q: インタフェースの国際化についてどう取り組んでいるのか?
 メニューにアイコンを使わずに文字を使う。
 認知低減につながるが、テキストレベルで対応しているのは?
A: まず、インターフェースに限らず、国際化は意識している。
 開発の段階から考えている。
 ピクトグラムも写真も極端に少ない。
 インターナショナリゼーションする時にかかる時間、
 タイムラグを減らしたい。できるだけ早く全言語で出していくという取り組み。
 インタフェースに何を使うか?
 ピクトグラム。広い意味がある。アイコンみたいなものに関していえば。
 一つのチームが一致するように管理している。
 必要に応じて確実に使う。必要でないところは使わないのは徹底している。
 コストの問題と、スピードの問題。

Q: Google のデザイナーは世界各国にいる。日本発ではないデザイン。
 斜体とか、エレメントのデザインはどう翻訳するのか?
A: 意味がどうこうという以前に日本語で斜体とか読みづらい。
 どうするのか?は考えていて、
 その議論が行われているが、どうするのがもっとも良いのか考えたとき。
 どういうスタイルを当てはめると良いのか、議論になる。その問題は認識している。
 具体的なことは模索中。
 ただ CJKだけに独自のサインを入れていくのは将来のリスクになる。
 議論がどんどん進めている。
 インターナショナリゼーションの話。天気予報「雪だるま」雪が降っている意味を
 示すのだが、日本以外では「これ何?」ということになった。
 どの国でも対応できるアイコンはあるのか? をかんがえなければいけなくなった。
 日本で雪だるまを使うのであれば、いい理由が無いと、
 ほかの国でもわかるグラフィックを使う。

Q: さまざまなデザインが成功していく過程がよくわかった。
 そういうのは活躍しているのがわかる。なかには埋もれてしまううまくいかないデザインもある。
 そういった逸話は?
A: 今検討中。。。。。。。。
 結局これだけ何回も実験する中で失敗はものすごくたくさんある。
 失敗例は、それが失敗であるかどうか。口で説明するのは難しい。

 僕らはアプローチとしてデータをすごく大事にしている。
 データがすべてだとは思っていないが。データが示すもの、
 データに嘘は無い。それをみて、短い時間の中で繰り返し判断していく。
 将来よくなるかもしれないが、その場で失敗と判断していく。
 デザイナーの中に蓄積されている。
 あの時は、こうだったけど、実はこうだったんじゃないかと、
 後で急に思いつくこともある。

 最近会社として大失敗したものが BUZZ
 これは、社内でけっこう半年間かけて、ドッグフード(社内で使っていた)
 ユーザビリティ調査とか、ユーザーが実際どういう反応を持って、
 実際にどういうコンタクトを取り入れたいのかという調査はしたんだけど、
 リサーチャーの声が強くなくて使われなかった。
 すごく失敗だった。
 
Q: Google Wave はどう?
A: それはいろいろ意見があるので、答えづらい。
 「Wave は実験だった」という意見もある。

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総括:我々がすごく楽しめました。
企業の中で、事例でどう動いているのかわかったのが、
企業シリーズをはじめて良かったこと。

なかなか Google デザインに変化が無いように思えるが、
どんどんかわっている。
インターフェースをかえました!と主張しないで
使いやすくなっているところがすばらしい。

10/26/2010

[&] cannes lions 2010 jury report

2010-cannes-logo.gif

cannes lions 2010 jury report
http://www.canneslions.com/

2010カンヌ国際広告祭にみるコミュニケーション・デザインのグローバル潮流
https://www.wab.ne.jp/wab_sites/contents/1176

原野守弘氏(株式会社ドリル)※
岸勇希氏(株式会社電通 コミュニケーションデザインセンター)
北村久美子氏(株式会社葵プロモーション)
次田寿生氏(パナソニック株式会社 Web広告研究会グローバル・ブランディング委員会委員長)

次田:去年、今年で広告の潮流が変わってきた。
 ひとつはソーシャルメディアが世界的に
 広がってきている。生活者の体験が変わってきている。
 グローバル化、グローバルな競争に巻き込まれている。
 多かれ少なかれ、そういう立場に置かれている。
 今回、6月に開催されたカンヌ広告祭の受賞作を見ながら、
 潮流をひもといていければと思う。
 前半が作品紹介。後半がトークセッション。

北村:紹介(毎年カンヌに参加されている。毎年ものすごいレポートを作られている)
岸:紹介(今年サイバー部門の審査員。
 明後日からの ad:tech の講演。今週は8本の講演予定)

岸:実はカンヌ、半年くらい前になってしまう。半年でいろんなことが進んでいる世界。
 半年前のカンヌ、古い感じもするが、普遍的なことも入っている。
 審査員をさせて頂いたこともあり、カンヌの話をしようと思う。
 パネルセッションの相談をさせて頂いたのが一ヶ月前くらい。
 まずはカンヌから〜という題もあり、どんなものが面白かったのか?
 受賞したのは Web で分かってしまうので、
 何から潮流を感じ取ってもらえるのかが重要。
 まずは、4〜5作品ピックアップしたものを紹介します。

賞の取り方のポイントとか言っているけど、
賞とってる場合ではくて結果出せよと言われることもある。
大きく3つの流れがある。

サイバー部門:
Real & Real time Interactive:今何かすると、何かが変わるもの。リアルタイムなコミュニケーション
Using Social Media:
ソーシャルメディアを使ったキャンペーンが増えた。Facebook/Twitter
もう使っていないキャンペーンが無いほど。
非常にショックだったのは、世界が均一化した。
一昨年前だと、北欧、欧米が一歩進んでいるような感じがした。
世界中で Twitter/AR/Facebook を使っている。
ちょっと先進的なものは無い。
AR を使っているから、かえって賞から落ちるという例も。

High Quality Craft:
あらためてサイバーという意味はなんだろう?
その中で顕著だったのはとにかくクオリティが高い。
ブランデットエンターテインメント。BMW Movieを発端。
今になって普通になってきた。
WebMovie でリドリースコット、スパイクジョーンズ。
ゲーム、歌、イベント、幅広いブランデッドユーティリテイ。
これらがおおきな特徴。

●Best By: 家電量販店
Twelpforce Best Buy : グランプリとった作品。今年のカンヌを象徴する作品。
http://twitter.com/#!/TWELPFORCE



実際これがグランプリをとったもの。
ものすごく波紋を読んだ。自分自身
クリスティー(アメリカのクリエイティブエージェンシー)
これが広告?これがカンヌ?という議論があった。
Twitter 使って、会社の仕組みを変えただけじゃない?
どうすればクレームを 20% 下げて、企業価値を上げることができたのか?
会社と世の中の付き合い方、コミュケーションの仕方自身を変えてしまう。
本当に素晴らしい仕事。
Just Twitter じゃないか。
"Twelp" という言葉や、企業レベルの取り組みは素晴らしく、評価すべき。

いわゆるお家芸的なものではなく、Best Buy が教えてくれたものは大きい。
これに賞を上げたカンヌも素晴らしい。
広告はぜひともこういうソリューションも含めて
提案できるようにならなければいけない。

● DONATE WORDS / MARIO PENNA ONCOLOGY INSTITUTE / ブラジル
がん患者専用の病院でのキャンペーン。
病室の待合室の壁にディスプレイを設置し、がん患者向けのハッシュタグが
表示される。
ソーシャルメディアで言葉が流れていく中で、
ソーシャルメディアが面白いだけでなく、本質的に言葉の力を表現した。
素晴らしいキャンペーン。こういうことを忘れてはいけない。

● BOONE OAKLEY / BOONEOAKLEY/ USA
ソーシャルメディアをどう使うかは考えていなくて、
ソーシャルメディアの中にどう飛び込むか?というのが次のトレンド。
ある広告代理店のサイト。
自社サイトが、YouTube の上にしか無い。
ソーシャルメディアの上に住み着いている。ちゃんと機能している例。
すごい素敵だなと思った。
YouTube をサイトの構成の上にうまく使っていく。



● Pee in the shower / ブラジル
環境キャンペーン。
こういうことを広告屋がやらないといけないこと。
やってはいけないことみたいなことを推奨している。
成功しているキャンペーン。
携帯電話のアドレス帳に初めにある "A Blind call" 目の見えない人への寄付に繋がる。
http://www.ablindcall.com/
ダメダメ言うのではなく、アイデアが素敵。
いい意味でアイデア重視型になってきている。



○技術、トレンドの世界同一化
○コンテンツとしての成熟
○本質的課題解決への期待

日本でいうと、Facebook が広がっていないのが痛い。
IKEA と facebook のキャンペーン、最初何が面白いのか分からなかった。
グローバルでスタンダードになってきているプラットフォームが恐ろしくなってきた。
ベスト、メデァアマンズイヤー、Facebook の社長が受賞していた。
Android/iPhone がスタンダードになってきた。
日本だけが自分の写真をWebに上げていくのに違和感を持っている。
海外は自分の顔や写真を使ったコミュニケーションに躊躇ない。
日本はハードルが高い。競い合う必要は無いけれど。
ライブカメラを使ったものが凄く多かった。

Webに関していうとコンテンツの成熟。
いったいいくらの予算で作ったんだろう?という。
普通に webのコンテンツとして作ってくるのが面白い。
コンテンツは、フィルムに元気がなかった。CMだけではなく、
人が能動的にブランドを好きになってくるのかというのが潮流として戻ってきている。

賞のための賞だけではなく、結果を出しているかどうかを試されている。
Film Craft Lion というジャンル。美しいけど広告としてはどうなの?というもの
表現が美しいもの、巧みの技を評価するという枠ができた。

facebook が水道や電気のようになっている。
レジの横に facebook のアイコンが載っている。公共物のような
インフラになりつつある。そういう圧迫感を感じている。
カンヌの公式の告知が facebook 経由でくる。
上手につきあう?相当熟知していないと企画できないと考えている。

北村:Web研究会のセミナーの中でもプロダクションの人が喋るのは珍しいこと。
プロダクションの視点でお伝えしたい。
葵プロモーションの執行役員。葵デジタルクリエーションの取締役。

2010年カンヌ入賞キャンペーンの特徴
 Using Earned Media (= Using Social Media)
 Premium Quality Craft
グレゴリーバーチが提言。Earned Media その人達そのものがメディアになるもの。

●NIKE LIVESTRONG FOUNDATION "LIVE STRONG" / CHALKBOT
インテグレーテッド部門のグランプリとサイバー部門のグランプリ。
ランス・アームストロング基金。
イエローバンドのキャンペーンを展開。
NIKEがもっと応援しようと考え、商品自体のコレクションを展開した。
”癌はあなたの問題です。It's about you."
ESPN で放送開始。wearyello.com SNS 開始。
CHALKBOT キャンペーン開始。
メールで送ったもの、Twitter で送ったメッセージが
コンピュータ制御のチョーク描画トラックが道にメッセージを描いていくもの。
35000のメッセージが集まった。
Deep Local 社が開発。カーネギーメロン大学出身。マーティン・ナザンを中心。
探し出すのが難しい優秀なメンバーが関わっているのが素晴らしい。
NIKE の売り上げが 46% 増加。400万ドルを寄付。
末永く絆を深めていくキャンペーン。

chalkbot.jpg


●GATORADE "REPLAY"
プロモライオン受賞。
ゲータレードのロイヤルユーザーたちのアスリート魂を再燃させること。
キーワードは「セカンドチャンス」
あの試合は忘れられないという試合を再現する。
実際にその時の選手だった人にもう一回やってもらう。
同じフィッシャーフィールド。
気の長いキャンペーンだと思った。
世の中みんなが応援し始めた。
チアリーダー達も再現(ずいぶん年とった(笑
90日間の練習の様子がWebや放送で紹介された。90分でチケット売り切れ。
ニュースの波及効果はメディアに換算すると 341万ドル相当。
63%ゲータレードの売り上げがあがった。


●OLD SPICE "THE MAN YOURMANCOULD SMELL LIKE"
このテレビCM は古くさくなってしまった男性用のシャワーコロン。
スーパーボールで上映されたCM.
ばかばかしい1ショットCMに見えるが本当に1ショットで撮影している。
53テイク。3日間の撮影。
Wieden & Kennedy Blog で撮影の様子を披露しているのが面白い。
一回で話題になり、
Old Spice Channel , facebook のコミュニティで爆発的な人気になった。
新しいCMを作って、facebook だけで公開した。
その後、メディア費を払わずにユーザーと結び続けている。
今デジタル担当の人がやらなければならないことは、
自社メディアをいかに充実して。。。と考えるが、
そうでは無く、SNS に力を入れ、当たり前にやってなければおかしいくらい。
自社のWebサイトは実は箱だけ。



●"WE CHOOSE THEMOON" John f. kennedy presidental library"
クラフト部門を多数とっている。JFケネディの
「月面に人を着陸させ歩かせたい」という 102時間をすべてリアルタイムで体験
エクスペリエンスを再体験する。同じ時間軸そのままアーカイブしたところが面白い
その時のトラブルをも追体験。制限を与えることによって、追体験できる。
価値の作り方が素晴らしい。

http://wechoosethemoon.org/

●SPRING / SUMMER COLLECTION / WRANGLER EUROPE
動きやすいという衣服の紹介。
いちいち動きが生かしている。

http://www.wrangler-europe.com/

●HANDWRITING / PILOT PEN COMMERCIAL ARGE
手書きのようなものでフォントを作って使える。
ライブカメラで撮影。実用的。
最後には手書きにもどってくるというキャンペーン。

http://www.pilothandwriting.com/cyberapp/

Production in Danger から
Production in Innovation へ
Production も REIMAGINE / REDESIGN/ REARCHITECT

R/GA
プロダクションから4回のビジネスモデル展開を経てエージェンシーへ
STINK:Palme d'Or の常連。
STINK DIGITAL:バックエンドからフロントエンドまで。
http://www.stinkdigital.com/

Filmaka:インド人一人のプロダクション、1万2000人のフィルムメーカーを登録
http://www.filmaka.com/
毎月1回コンペティションを行なっている。案件に対して才能を紹介している。

広告はどうなるのか?
デジタル・プラットフォームは、広告・マーケティングだけのMediaではなく
経営そのものの基盤となっていく

すべての根底にあるものが「人間を幸せにすること」by ドラッカー
すべての組織、社会、企業などは
すべて人間を幸せにするためのシステム
すべての企業は、NGO的要素を内包していく。

原野:けっこうカンヌの話とかをしれくれたと思うので、
見てきた、そういうのを作っている組織はどうなっているのか?
Drill Inc. イノベーション代理店。
広告からコミュニケーションへというのが一般的な話になっている中。
時には製品そのものの手伝いをした方が問題解決が速い場合もある。
iPad: 商品がいいと広告は要らない。
SONYの素晴らしいCM があってもサムソンに負けている。
商品やマーケティング戦略がワークしないと負けてしまう。
「ゴミのために他のゴミを作るな」無駄な製品のために無駄な広告を作るな。
パッケージのデザインや、製品の開発から手伝いをして、
広告をしなくても皆が買ってくれるもの。

ホンダのカーナビ。 Eco Grand Prix というもの。Nike Plus の車版。
車の燃費を計測し、日本で何位なのかわかる。

クレジットカッド。EPOS。競争はポイント合戦になっている。
心理的な繋がりをつくると一番いいカードになる。
100種類違うカードを作る。
利用金額が2倍になった。デザインを変えただけなのに。
epos-new.jpg

IKEA のミュージアム。IKEAの家具を展示した4畳半の部屋を作って展示した。

サムスンの携帯電話のキャンペーン。

空間デザインも。キャンディレストラン。フルコース出てくるが全部キャンディ。

BeeTV の手伝い。コンセプト、ネーミングから手伝った。

本題:グランプリ13個。13作品中広告は3つ。他はプラットフォームやPR.
今起きていること:分業の破綻
1950-60 Creative Revolution
コピーライターとアートディレクターが向かい合って広告を作るシステム。
Apple の Think different のようなもの。

分業の破綻:DDPシステムの限界
原因:情報洪水/成熟市場/賢い消費者
三つの新潮流(上位概念、プラットフォーム、モジュール化)

上位概念への移行
 広告やコミュニケーション領域を越え、中立的に”問題解決”の視点に経つ
 ドリル、R/GA、Naked COmmnications, 電通コンサルティング
 経営者を Steve Jobs 化するお手伝い。
 Line Extension ではなく、Innvation の時代。

R/GA のビデオが素晴らしい。デジタル時代のエージェンシー
http://www.rga.com/about/featured/what-we-do-in-11-minutes

プラットフォーム
 2010年のカンヌ:プラットフォーム指向
 Copy+Art から Story + System へ R/GA
 広告は Metaphor による説得。
 これからは Metaphor + Demonstration +Game +Platform
[ Line Ext . ] [ Innovation ]

プラットフォームは新しくて古い。
ミシュランガイド 1900年からあった。タイヤ屋の製品でも無い。

モジュール化
 もう1つの方向性 = 「卓越した部品」
 例:スクリーンの時代
   Story Teilling / 映像制作に特化する等
 Information /Transaction /Participation/
Conversation/Application/CLocation/Diversion/
Aggregation/Visualization/Interruption

広告を評価すると仕組み論みたいものになってしまう。
いい映像を作ることも重要。
クラフトのグランプリ。

Parallel Lines:
http://www.cinema.philips.com/gb_en/index.html


これは何だ?ということになる。
これが何でフィルム部門で評価されたかというと、
Philips の 21:9 のテレビを出したものの Web サイトで見られる映画。
映画好きのための映像を作っている。5本の映像が作られている。
まったく同じ台詞、コピーは1つでも映像表現は何万点も。
リドリースコットプロダクションが担当。特別なアライアンスを組んでいる?
フィリップスのテレビを買うとリドリースコットプロダクションで
一週間体験ができるなど。
フィリップスは映像作家と繋がる必要があると考え、高次元で結びついている。
実は大きな意味でいうと、いわゆる広告という枠組みでは無い。
"Demonstration" に意味が近い。何が体験できれば良いのかを教えれば良い。
それをやっていこうとすると、テレビと映像が近いように見えるが、
なんでもいいんじゃないかと思う。
お客が欲しがっているものと、提供できるもの。
ひとつの新しいやり方。

まとめ

 デジタル化+インターネットの台頭
 1950年代の分業体制が破綻
 新しい分業システムを模索する動き
 ブランドと消費者を結ぶプラットフォームを作る出すことが新しい広告会社の仕事
 全体を設計するか、優れた部品になるか、いずれもアリ。選択を迫られている。

次田:もっとミクロな話をすると、ソーシャルメディアをどう使うか?とか。
 その前に何がしたかったんだろう?
 ソーシャルメディアを使うことが目的では無い。
 効率案のために組織を細分化するのは分かるが、
 一人一人がミッションを持ち、それを細分化するベキではない。
 傘が欲しいと言われると、一生懸命傘を準備しがち。
 本当は濡れたく無いのが本質。レインコートを提案することもタクシー呼ぶこと、
 天気予報を提供することでもある。
 代理店が傘を提供するのがミッションではない。
 もういちどちゃんと向き合うことが大切。
 その部分の話をもっと熱を入れて、向き合う実力/訓練。
 なんとなく期待して頂けるといい。僕自身のチームはそう動いている。
 崇高な議論、組織論ではなく、一人一人の目標設定論。
 遠く見えるけど近い話。

原野:偉い人は組織論が仕事になってしまう。
  新しい手法が出ると、名前が流布してしまう。
  本質よりも、名前が流布してしまう。

次田:ソーシャルメディアをどう使いますか?と言われるがそれは違う。
 何を作るかを議論しなければいけない。
 ソーシャルメディアはメディアにお金をかけずユーザーに繋がることができる。
 どういう風に機能していけばいいのかな?と思う。
 発注や依頼の仕方も譲って頂ければ、両方が変わっていけると思う。

原野:リスクヘッジ。リスクを減らそうとすると、こうなってしまう。

次田:トップ判断。経営判断に直結した形でコミュニケーションデザインをする。

原野:商品のパッケージを作り直しましょう〜と言うと、Bチームを立て始める。
 リスクヘッジではあるが、Bチームがかわいそう。
 代理店の営業が思っているほど、クライアントはリスクヘッジをしようと思っていない
 意外と心配しているのは営業だけ?

次田:Best Buy みたいな企画を持ってきた時にクライアントは通してもらえますか?
   スキームに近いところまで言及するアイデアが欲しい。

原野:ずるくて、オリエンがあると、タイプ/性格による。
  宣伝部長で終わりたく無い人がクライアントだと、一生懸命やるようにしている。
  アンビシャスな人がいれば、僕が役員にしてあげます。と言う。

Cannes Lions Cyber 部門の全リスト
http://www.canneslions.com/downloads/winners_pdfs/Cannes_Lions_2010_Cyber_Lions_Shortlist.pdf

10/25/2010

[&] Book Business 2.0

Book Business 2.0
------------------------
http://bkb20.com/2010/10/21/イベントのご案内/

■イントロダクション x デモ

N: 仲俣暁生(フリー編集者/『マガジン航』編集人)
K: 木下 誠(プログラマー/HMDT株式会社代表取締役)
M: 宮田和樹(『ブックビジネス2.0』企画担当/実業之日本社)

N: 紙の方のブックビジネス2.0 の編集を引き受けた。図書館関係者の方に多く読んでもらっている。
紙の本がでて間もなくに電子書籍版を作ろうと考えた。
それをおねがいしたのが木下さんの会社。
実際にまだ全然見たことある人が居ないので、デモして機能を見てもらうことにした。

photo-1.JPG

K: 立ち上がって表示されるのがこの画面。タグクラウド風。紙の本でも同じ紙面。
N: 紙の方の目次もページの順番になっていない。電子書籍を想定して考えていた。
K: 指で触ればフローティングしているのが動く。
 章の中から選択すると、本が読める。
 ポイント:重要なところ。紙がめくれる。紙の裏が見える。
 美しいカーブが描かれている。
 めくると遅いと言われたこともあるが、十分速い。紙よりも速いくらい。
 紙面をタップすると上下からメニューがでてきます。フォントの大きさを5段階で
 変えることができます。
 縦書き横書きを変更することができます。

photo-2.JPG

N:縦書きの場合と横書きの場合と、数字の表記方法違うので、
 2種類のテキスト素材を持っている。
N: 組版上の禁則処理をプログラムで対応している。
K: 徹底的に校正してもらったので大丈夫。
N: 校正は大変だったけど、おもしろかった。
K: アンソロジー的な本なので、章ごとにバラ売りすることを考えた。
N: 可視化されるのが面白い。AppStore まだ未発売。
 一番長い章は無料で読めるように。
K: 残りの章を買うには....
N: 買おうとする本を選ぶと、立ち読みができる。
  電子書籍なので色々なことができるようにした。Twitter 機能。
  NHK のクローズアップ現代でちょっとだけ紹介できた。
  電子書籍のうち、縦組横組、文字の大小はけっこうあるが、
  Twitter で引用することができる。クリエイティブコモンズのライセンス配下で、
  引用することができるように。著者にCC をお願いした。
  読者は気にすること無しに、引用することができる。
K: iPhone 版の購入画面。立ち読みし、その場で読むことができる。
  その場で立ち読みで全部読むことができる。
  気合いを入れれば、買わなくても全部読める。(ほんとの立ち読み)
K: ソーシャルリーディングの機能。
 本文を読んでいて気になる機能。みんなにも読んでほしい文があったとき、
 引用することができる。
 文を選択し、ルーペで文字を選択。文字を選択すると Tweet ボタンが出てくる。
 その場で送信してくれれば。
N: 著者全員の Twitter アカウントが分かり、著者の最近 Tweet が読める。
K: ライブラリ、小見出し、目次ボタン。
 しおりボタンでブックマークすることができる。
 検索ボタンのデモ。
 (検索できず)今晩直します(笑
N: 間もなくリリースされます。
 この本の中でいろいろ言っていることを全部電子書籍で
 実現しようと考えた。紙の本の方で議論したことを、
 ほとんど電子書籍で実装した形になっている。
 ひとつだけ本の中で実現できなかったのが「印税90%」。将来の課題です。

■トークセッション1

H: 濱野智史氏(『アーキテクチャの生態系』著者/株式会社日本技芸リサーチャー)

N: 副題がついていまして。Web時代のメディアの生態系。電子書籍館を聞きたい。
H: 偉そうにイベントに出るような電子書籍経験は無い。
 非常にミーハーな接点しか無くて、
 ド素人レベル。冒頭に目次をリニアにしていない、わざとバラバラにしている。
 非常に面白い。
 本ということを考えた時に、80年代にポストモダンが流行っていて、
 これからの知は、本の流れとか無視して、読めばいいというのに影響されていた。
 一時期の現代思想。知のあり方。本だと順番に読まないといけないと考えているが、
 かなりランダムに、概念が繋がったりジャンプしているのだから、
 そう本をとらえていこう。紙はどうやっても限界がある。
 あたらしい知みたいのが実現したい。
 目次をわざとばらすとか、ソーシャルリーディングで、引用としての本。
 ようやく電子書籍として実装されてくるのが面白い。
 そういう議論が忘れ去れているのに、また取り上げられている。それが面白い。
N: 紙が滅びるとか言っているのに、紙の本で出すとか、変。
H: 電子書籍ブームの問題は、電子書籍についての本が売れる。という皮肉。
  違う方向でとらえていかないと本質にならない。
N: Web のメディアが紙にしみ出してきたりする。
H: ニコラスカーのネットバカ。本のリニアな形式なら、読むのに2時間かかるから
  本ならじっくりと考える。Web なら短時間しか読まない。
  ほとんどはたから見ていると、古いメディアに慣れていた人と、
  新しいメディアの人の間は必ず線が引かれる。
  あまり本質の話をしていない。
N: 紙のコンテンツが電子書籍になりましたと言っているが、
 Webのコンテンツを電子書籍でかこってしまおうという考えは?
H: 電子書籍にしてほしいのは、凄く難しい本だけ。そういう本は電子書籍かしてほしい。
 古典とかは、とっとと電子書籍にして欲しい。岩波文庫なら20万でも買う。
N: Kindle, iPad 紙に近い、コンテンツ重視?どうしたら読むのか?
H: ソーシャルリーディングはすごく面白い。本を書く人の側ではやっていること。
  本来は思想系の本は、言葉の解釈をどう組み替えるのか?という表現形態。
  だれかの書いたことを引用して組み替えるだけなので、
  そもそもソーシャルリーディング
  それの現代版ができれば面白い。
  皆が引用していれば面白く無い?一文が一人歩きするようなもの。
  そういうことに本質がある。
  死ぬと書簡集が出るのと同じ、それをリアルタイムでやっていること。
  そうずれていないこと。
N: 電子書籍がニコニコ動画化していく?
H: アーキテクチャの生体系で書いたのは、ニコニコ動画は一緒に見ているような経験「疑似同期」が
 画期的なこと。読書を疑似同期できる可能性はあるのか?
 読書論だと、昔の本はリアルタイムリーディングだった。
 本は黙読ではなく、音読であった。
 ライブを聞いているような感じで会得していくのが読書であって、
 近代に入ってくと黙読するように。
 また皆でライブ的に読んでいく可能性がある。
N: Twitter での引用は音読のよう。
 まだ一冊しかないが、同じ機能を持てば、
 本同士がバトルしあうようになるのではないか?
H: 非常に理想だと思う。著者冥利につきる。
 本を読む時に、いろんなタイプがあるが、脳内で勝手に思想家同士を戦わせている。
 そういうのを勝手に脳内でマッピングしていくのがあたらしい知の枠組み。
 会得した上で新しい思想を生み出していくものだったが、
 読書体験として生み出していくと面白い。
 電子書籍は買わないのだが、自炊に近いことはやりたい。
 家に2000冊くらいあるから。
 本を読んで面白いと思ったら iPhone で撮影して、
 Evernote に入れ、タグをいっぱいつける。
 そうして繋がっていくと、バラバラの本ができる。これは付箋とかはっていたのを
 Evernote でできるようになる。これを人に見せれるようになると面白い。
 ソーシャルリーディングだと引用しか無いが、余白の書き込みが大切。
 実際は何書いたのか?と思うのだが。
N: 書き込みの方が面白い。タグの中心概念。
 まだタグクラウドはまだ機能していない。
 将来的には本文をどう分類していくのかが面白い。
H: 今行ったことができるようなタグづけができるプラットフォームであって欲しい。
 既存のコンテンツを電子かして売っていくことに興味が無い。
N: 電子書籍の意味が広すぎて、いろんな人がいろんなものを
 投影していくのが分からない。
 紙の本を作った時にはブームじゃなかった。
 刊行が遅れたおかげでブームに間にあった。
 ものすごく売れるというよりは、プロセス自体が面白い。
 こんな機能があるといい??というのをあげてほしい。音声系?読み上げ?
H: 最近だと声優が読み上げるとか?
 字を触るということができると面白い。
 速読で読むので一個一個の文字はじっくりと読まない。
 タッチインタフェースで、触ると音として再生されるとか、
 1つ1つの文字た大切になる。
N: 読者として編集者として人がどう読むのか、
 どの人の眼球の動きが分かると面白い。
 読書経験自身が出来てくると面白い。
H: 引用元が分かると面白い。英語の大学の人文系の本は引用のかたまり。
N: 教科書は書き込みのある方古本が売れる。
 ミステリーの伏線に分かる本があるといい。
H: プラトンを読んでいても、面白く無い。口調を変えて読んでもらったり、
 登場人物が多すぎるのはマンガ化して欲しい。
 今なら電子書籍と、ライトノベル絵と連動。CSS/HTMLで本文と、
 絵を連動させて見せる。
 日本語版の挿絵を pixiv とかに置いて、英語版の方にも挿絵が入る。
N: フランス書院のエロ小説は、登場人物の名前が変えられるといい。
 人名設定が変えられる(笑
H: ちょっとポッっと試してみて、生態系になるかどうかは試せない。
N: 生態系自身はコントロール不可能
H: 最近の電子書籍話だと、宮部みゆきさんの話、アナログの本がいいよね〜
 何度も何度も、子供の時の絵本。よくめくったページはぼろぼろになる。
 汚れた思いでとか。記憶の堆積はアナログメディアの方が残る。
 ありがちな議論。デジタルだと劣化しないで。。。という議論は変。
 全てはデジタルになるから消えるということではなく、古いメディアでなぜか
 残った形式が引き継がれる。
 少し前まではレコードでDJしていた。ターンテーブルが無くなるので、
 CDJ でもレコードの感覚を再現している。無理矢理引き継いで実装している。
 本当はなんの根拠はない。アナログ vs. デジタルではなく、
 アナログの良い部分を抽出して展開するのが大事で、
 デジタルなのが即ダメということではない。そうとらえれば良い。

D: 橋本大也氏(オーバルリンク代表/デジタルハリウッド大学教授)

D: どうしてもやむを得ない理由で遅れてしまいました。
H: 橋本さんは電子書籍は読まれます?
D: バリバリ読みます。古事記の漫画で凄い良いのがあった。
 まだまだ本の方が多くて、電子書籍読むことじたいを楽しむといった感じ。
 コンテンツ自身を楽しむ感じでは無い。
H: こうなったらいいのに?というのがあれば。
D: 速く読めるようになって欲しい。
 止まっている文字を眼を動かして読んでいる。
 フラッシュ暗算のように、スクロールしながら読むとか...
H: 眼が悪くなりそう。
D: 深さ。記憶するに際して、電気ショックを与えてもいいのだが、
 深く記憶する。刻むというのをテクノロジーで出来ないか?
H: 何かと何かの連想。無関係が画像がでてきて、思い出させれば良い。
D: コンテンツ自体がバイタル、心拍数をとって、すごい興奮する文章とか。。。。
H: それは面白いかもしれない。
D: メトロノームつけたり、最新のラップタイムをとれば良い。
 1ページ1秒で読むことは出来ない。フォトリーディングみたいな。
H: めくるのが邪魔になる。ベッドの上に病院の机を置いて、
 寝ながらパソコンを使っていた。
 winny の金子さんスタイル。漫画とか読んでいたんだけど。
 むちゃくちゃ速く読めた。
D:電子書籍読む?
H: そんなに読まない。Twitter で引用してつぶやけるとか。
 皆で本を読むことができる。
 書評とかかかないと読んでくれないけど、
 ぶつ切りで本を読んでもらう方が興味がある。
 古典はそもそもブツ切りで読まれている。

O: 岡本 真氏(プロデューサー/アカデミックリソースガイド代表取締役)

O: 電子書籍の携帯性。紙の本を売りまくる担当になった。とにかく紙の本は重い。
 富士通の究極の電子ペーパー 100g ちょっと。全て未定。
 パソコンで見るのも古い自体になるのかもしれない。
 京都の中西印刷さんがつぶやいているのを見て見にいった。
 概念そのものをぶちこわしてしまうのではないか。
D: 未来のコンピューティングを考えた場合、
 インタフェースとかは無くなっていくのではないか?
 全ては自動ドア化するのではないか? 人間が操作するとか、いじるのは無くなる?
 あらゆることが自動化するのがある方向性なのではないか?
 今はモバイルとかいっているけど、究極には、脳に直結?ブレインインタフェース。
 USB メモリ脳に刺す、とか、物として存在しているレベル。次に進化していく。
 紙も電子書籍iPad も同じレベル。一気に脳にいく時代になっていくのかも。
 「見えないメディア」みたいなもの。
O: 大学の時に歴史をやっていた。記録される媒体が無い中で、
 脳の中だけで記憶していたものを
 木簡になり、紙になり、これもわずか 1300年前のこと。
 本の形も 100年そこらしか無いのだから、
 絵空事ではないのを感じる。その時に、最後そこで人間は?
 ページめくりひとつとっても、ページめくりも、
 人が手を動かさなくても良いようになれば。。。。
 人は最後何を行なうのか? 読むという行為自身は変わらない。
 ソーシャルリーディングも、勝手にタギングして、勝手にソーシャルに投稿されて、
 勝手になんでもやってくれる時に、人のクリエイティブとは何だろう?
 この先、これだろう。。。というのは?
D: そういう意味では、快楽を味わう主体としての人間は残る。
 それを増幅するという意味。
 機械でもセマンティック Web の技術を使うと文章も機械が読めるけど、
 快楽を得たり、感動したりするのが人間の役割ではないかと。
 想像行為は人間にしか出来ないと思っている。
 ランダムにいろんなものを作らせて、感動するものが出来たとしても、
 それを人間が選んでいるということ。
O: 昨年、六本木のイベントの対談で、作家の方が、ある Twitter の bot がすごい。
 あれがあれば、小説家なんて要らない。。。。
 AI 的なものがいきついていく先。感動を分析していけば、機械的なbotはできる。
 感度させようとすれば、bot は感動する。
 人間の Tweet で怒りや可愛い一面などが人間味。
 どうクリエイティブに高めていけるのか? そこが人間ならでは。
 喜んだり、怒ったり、人間に残される領域は広がっている。
D: ロボットが作ったものに、感動させられる時代がそろそろ来そう。
O: スパムもレベルが高くなってきている。
D: 創造的なスパムが増えてきている(笑
O: 感動を狙った自動化。新しいクリエーター像?
D: いいんじゃないですか? コンピュータで描かれたアイドルに萌えるのと一緒。
 文学でもくるんじゃないかな? 
 将棋の女流棋士とコンピュータが対戦したことと同じかな?
 コンピュータ対戦が楽しいと思う人は楽しいし、将棋をし続ける人はし続ける。
 出来の良いコンピュータ小説を楽しみにしている。
 小説チューリングテストみたいなもの。

 電子書籍から電子著者

■トークセッション2

O: 岡本 真氏(プロデューサー/アカデミックリソースガイド代表取締役)
L: 李 明喜氏(空間ディレクター/デザインチームmattキャプテン)

O: 李さんの取り組んできたことを紹介してもらいます。
L: デザイナーの李です。ブックビジネスというと一番得体の知れない人物です。
 友の会の会誌を使って盛り上げている。
 先ほどの bot の感動話。複雑系研究者の池上さんの話。
 Twitter で仲良くしていた2人。
 女「実はbotだったの」男「なんで早くいってくれなかったんだ」
 出版とか本が作られるのは続いていくもの。
 ブレインマシンインタフェースは倫理的な問題とか、その他の問題とかあるので。
 脳のアーキテクチャは、コンピュータは脳では無い。
 いろんなテクノロジーが出てきて、
 脳のアーキテクチャと脳のアーキテクチャは近い。
 長い時間をもったインタラクション。環境を介して相互的作用。
 コンピュータも脳も近い。
 電子書籍が今後の可能性と電子書籍と言えなくなるようなところで
 今のような話ができるのではないか?

「教科書には載らないマットのインテリアデザインの歴史ノート」

 1998年、Google を始めて触った。Google の検索窓しかない窓を見た時、
 何かを期待させるものではあったけれども、劇的に変える事柄はなかったが、
 Google の画面を見た時に何とも言えない
 シンプルな画面を見た時に衝撃的な出来事。
 Happning というイベントを開いた。場をデザインしたというもの。

 2003 nature calls me. 情報空間と実空間を同じものとしてデザインしていった。
 人口生命をプロジェクタで投影した。
 トイレの音を食べて成長する人工生命がリアルタイムに動く。
http://www.mattoct.jp/blog/2006/06/nature_calls_me_satis_project.html

 BIT THINGS 32cm 角のキューブを動かすと、Webの画面も変わるもの。
 平行して商業空間、オフィスも手がけた。
 sim. as we may think. メメックスに感化されて、やったイベント。
 トークイベントで精度の低い音声認識を表示したもの。
 http://www.mattoct.jp/blog/2006/08/sim_as_we_may_think.html

 本に触れる体験はリニアではない。
 社会構造で本にするとか、産業構造として紙とするとか、
 時間が決まっている中であらかじめ決まっているプランでしかない。

 d-labo
 駿河銀行が作ったミッドタウンのコミュニケーションスペース
 場所というのはデザインして終わりではなく、スタート。
 2009に国立国会図書館館長を招いて
 トークイベント「図書館は見えなくなるか?」
http://www.dgn.jp/works/dlabo_library.php

photo-3.JPG

ping pong つくる図書館をうごかす
http://www.pingpong.ne.jp/
地図につぶやきをマッピングしている。
もれた現象の方が面白い。人間が全てを把握することができないが、
現在のテクノロジーを使って、パターンを見いだし、
パターンが変わっていくパターンが
解析できるのではないかと思っている。
渦状に見れるのは RT が波紋のように広がっている。
同じ人がつぶやくとラインが描かれる。それは恣意的。リアルな動きでは無いが。
ランダムネットワークに見える。
環境を介して、人間のつぶやきをセンサーとしてとらえて、
環境に何が起こっているのか?
いまだったら、iPad がインタフェースとして使える。
荒っぽいことを言うと、意味のある時間に関連したテキストだけが送られてくるとか、
その場所性の意味だけが送られてくるとか。

O: ブックビジネス2.0 の本、全然ビジネスの話が無い。ビジネスモデルとか、
  マネタイズとか言う人、滅びろ!
  サービスのヒットが先にありきで、それがあってから、ビジネスモデルがある。
  直近のビジネスで何をとればいいのか?
  次のビジネスを考える時、実空間の中においてさえ、こういう本は本、
  何か人の好奇心を刺激して引き出す力を持っている。
  ここに書かれているようなことは力を持っていて、
  もう一回再定義してみたら、本の可能性はある。
  リアルな空間のデザイン、情報空間との間に溝を作るべきではない。
  究極の群像劇が再現される〜 CITY2.0
  図書館の話をもっとして欲しい。国会図書館長との対談。
  そもそも図書館は見えなくなるのか?
  なんで図書館がテーマなのか?
L: 子供のころ図書館が好きだった。毎日本を借りて見るのではなく。
 図書カードを見るのが大好きで、SNS と近いものがある。
 読んでいる人、本を気にしている。ことごとく先に読まれていると悔しい。
 たまたま僕が図書館の棚が背板が無い本棚で、向こう側が見えた。
 大人になってからも図書館を良く使っている。
 だんだん図書館が退屈なものになってきた。
 世の中的にはテクノロジーが進展していく割には、図書館は変わらない。
 常に時代に生もの。そういう意味でつまらなくなっていて、
 図書館情報学とはなんだんだろう?と関心をもっていた。
 電子図書館というのを 1990年代に構想した長尾氏が図書館長になった。
 長尾ビジョンを出された。
 その後もいろんなことをやっていて、長尾館長が居るうちに、ぶつけていけば
 図書館が変わるきっかけになると思った。
 d-labo の前に Web のコンテンツで対談するきっかけがあった。
O: イベントで、どこに言って、そこで作り出される言葉をつないで、
 ソーシャルな関係が生み出されていく。図書館が面白くなるのはソーシャルさ。
 読書カードで惚れてしまうとか、本をとろうとすると、手が触れるとか。
 そのソーシャルさを持たせること。
 実際図書館は見えなくなるのではないのを信じられている?
 どう変えていきたいのか?
L: 公共の図書館は残っていくベキのもの。役割も時代の養成のものと変わっていくもの。
 現実的なものとして大切な話。パブリックというものは何だったのか?
 今までのパブリックを語っていたこと。そうでは無いものが、
 テクノロジーとデザインと科学で
 少しづつとらえられるようになってきた。
 図書館に実際に来る人たちにとって、
 全ての人に均等な機会を与えるという意味ではなく、
 公共の外にこぼれていたものを、図書館を可能性として考えている。
 別に図書館で無くてもいいかもしれない。
 長尾館長が情報工学者としてガリガリやるのではなく、このタイミングで図書館を
 こういったことを旗ふりとして描く。
 我々が作っている人間がここに関わっていかないとどうする?
 これからの図書館像が電子化によって変わるかは動かしてみないとわからない。
 構図として描いて、システムを放り込んで動かしていくことでどう動いていくのか?
 Web の世界からするとあたりまえのこと。
 意識したわけじゃなく無いところに環境を作るのに
 何をやったのか? 作ってうごかしてみる。
 そういって出来たものの方が書き換えることもできるので、
 有効なのが分かってきた。
 図書館という公共性のある場所で試してみたい。
O: さしで話すのは始めて。図書館建設は作って終わりではなく、
 実際使いだしたら設計どうりでは無い。実は壁をぶちぬいたり、
 全然違う形にリニューアルできる。
 言ってもらえない。スクラッ&ビルド。日々流転していく。
 図書館をデザインする。図書館にこだわる必要は無い。他の空間にも言える。書店。
 本当に書店はダメなのか? 
 そもそも書店など、本とセットにこだわることは無い。
 美容室と本。カフェと本。横浜のブックカフェ。
 そもそも本のリデザインは多用にある。
L: 電子図書館本。(長尾館長との共著)
 第一章、長尾館長、第二章 対談、第三章、ビジュアルを含めてビジョンを占めす。
 第一章が凄い気合いで出来ていて、
 あきらかに「電子図書館」を書き換える意気込み。
 4次元の話とかでてくる! 春ぐらいの出版を目指して準備している。
O: これを 15年前ちゃんと読んでいたら、Google に負けないものを作れた。
 Amazon がどうとか、言うのは寒い。
 一人の人間として語るのはうまくつなぎあって欲しい。
 変な国境ができないで、話あいたい。読者同士の意見交換。
 ビブリオバトルが盛り上がる。それがもっとソーシャルな機能を作れれば。
L: 本同士の連動みたいなものは、ユーザーにとっては出版社は関係無い。
 出版というビジネスはありながらも、できないというわけではなく、
 ユーザー主導ではなく、プラットフォームが出来れば良い。
 ユーザーが設計主義とは離れたところで、
 本を読んで体験したことをコミュニケートして、
 機会が有機的に展開するプラットフォームを作るのはあり。
 出版社がやるのか?国会図書館がやるのか?
 日本の場合は Google のようにどこかが牛耳る感じでは無い。
O: 図書館というパブリックな世界をどう更新していくのか?
 社会制度を作るのをコンテンツを作るのに関わっていく。
 かなり多用なメンバーが関わっていく。情報や知識は面白い。
 行動の促進に関わっていくのを分かっている。
 出版の人につまらん世界を見ないで広い世界を見るのが面白い。
 Book Business 2.0 への第一歩。
L: 僕が使っているデザインという意味は、
 実験とデザインの間をやっていくスタンス。
 その際。実験:現象をとらえること。
 デザイン:現象に関して干渉していくこと。
 見た目をかっこ良くすること、本屋さんをかっこ良くすることも。
 「これデザインはいいけど、機能は悪いよね」と言うけど、
 どちらもデザインのこと。
 そう考えると今日の話も変わってくるのかな?

Q&A
Q: 全国にある地方図書館(廃れているところもおおい)と今回の話で何かお考えは?
L: PingPong のシステムを使って、図書館情報学図書館のデータで試用。
  PingPong のようなシステムが全国が変わる。
  普通だったら、何かリサーチするのではなく、
  読み取るものと機能するものが同時にとらえられるもの。
  本来物語からあふれるようなものをユーザーにとっても
  可視化できることがデザインのとっかかりになる


http://www.amazon.co.jp/dp/4408108537

10/22/2010

[&] HCD-Net ( "Sensitive" and HCD)

HCD-Net : 感性とHCD
http://www.hcdnet.org/event/hcd-net-salon/hcd-nethcd_1.php

photo.JPG
平田智彦(ziba tokyo) Autentic Experiences
http://www.ziba-tokyo.com/

過去2回がアカデミックに行なわれているのを聞いて、ビビッてます。
大学卒業してキヤノンに卒業して、US ziba, AXIS にプロダクトデザインを経て
ziba tokyo を立ち上げました。ziba tokyo は外苑前にあります。

感性:感情や衝動・欲望をも含む、感覚によって呼び起こされる体験内容

これをどう解釈するかをデザインで解釈すると

よい ≒ すき

いつも比較するのですが、良いと好きの違いを考えていくと、
様々な内容がおもい浮かばれます。
日本の会社は良いところがあります。
日本の会社で好きな会社、好きな製品に何があるのか考えると.... Apple とか?
地方の物産、わざわざ食べにいったいするし、そこには好きなものがある。
好きになるにはどうする?企業のテーマにもなりうる。

好き ≒ 僕の主観

どこか余地を残しているのが好き
自然からの派生?! アジア人の DNA?

日本の宗教は「教え?」良いと好きのベースになってくるものが違う。
何か、人工的に作られているものと、自然に作られているもので、
感性に影響していくる。

#なんとなくアウェイな感じがするんですけど....

主観 = 対象の認識をする自我
 1. 過去の経験
 2. 先験的な期待

エクスペリエンスは感情に大きく左右される。
ziba も experience に注目し、様々な output 出している。
過去の経験、未来の期待を " Autentic Experiences" ふさわし経験は?
ブランド、会社、顧客、テクノロジー、コンペティターを意識しながら....
これが日本の会社だと分断されているが、
時代の流行を取り入れながら変化していかなければならない。

80% のプロダクトには問題があるかもしれないが、20%のプロダクトにはソウルがある。

ziba (ペルシャ語の美しい)1984 portland でスタート。
どのような経験を望んでいて、どうデザインに反映するのか?
1983 台北ができたときに、コミュニケーションデザインも追加された。
strategic design 解決のデザインを。
銀行の顧客の経験をデザインし、売り上げを2倍にしたり。
ziba 全体では 163名デザイナー/エンジニア/モデルメーカがいる。
リサーチの心臓部には心理学者や人類学者もいる。
顧客のためのデザインを展開している。
19人種。全世界のプロファイリングができる。
東大の i.school のワークショップの展開なども日本で展開している。

クライアントは Nike, DOCOMO HP, SAMSUNG, INtel, Nestle, FUJITSU、IBM, などなど。

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ケーススタディ: UMPQUA BANK コミュニケーションデザインの例。
オレゴン州の農協みたいな銀行。
売り上げが伸びないので「ロゴでも変えてみようか?」という話になった。
顧客の感情にヒットするようなポイントをおさえて、デザインに反映した。

入り口には、銀色のペットの水飲みがある。
新しいロゴは、銀行のロゴっぽくない。
地元意識が強いので、地元に密着したもの。
長靴をはいた顧客が来るような銀行。衰退縮小傾向にあった銀行だったのだが、
ファサードが変わるだけで、大きく変化した。
カウンターが奥にしかない。
工業デザインは全部新しくした。
映画の鑑賞会、音楽会などもできるように、行員自身が壁パネルを変化させられる。
銀行に入るとコーヒーの香りがする。
家に帰ってもコーヒーの香りがすると、銀行のことを思い出す。
銀行で10分でも待たされるとイライラする。
顧客の楽しいポイント、感情にふれるポイントを調べていった。
ブティックホテルのような、デザイナーズホテルのような感覚。
そこで本を読んだりする体験を再現。ここは休みにくるところ。
自分の気に入った時間に行員とコンタクトしてくださいという作り。

入るとすぐにネットサーフィンできるコンピュータがある。
無意味な値引きをする必要が無い。何を比較して、調べてもらってもかまわない。
アメリカの銀行みたいに鉄格子もない。
カウンターの高さも低い。
行員のおばちゃんも研修を受けるとコンシェルジェになって戻ってくる。
コンシェルジェのステージを作ってあげた。
その人達がずっとそのステージに載ったままで居られるか?
長靴をはいたお客さん達が、対応が変わってくる。ポジティブなシナジーがまわってくる。
関係無いと思っていた人達が銀行に関係してくる。
そういう場をつくった。
65行全部改変した。
紙袋などのアプリケーション類。紙を地面に埋めると植物が育つ。
口コミで宣伝してくれる。
文盲の人達が 40% いるが、屈辱的な体験が無いように、
グッズには 1ワードしかいれないようにした。

売り上げが1年で2倍になった。
1億ドルの宣伝効果があった。
我々のイトーキも、営業ツールとして展開していた。お会いした時に感激して頂いた。

Harley-Davidson's Escape
モノとユーザーとの感情的な繋がりは、愛着という価値経験を生む。
がっ.... 感性は、情動・気分・情操など心的過程で変化する。

常に愛着のスイッチが入るとは限らない。
これが今後の商品開発やデザインに投入するのが必要。
朝の自分と、仕事が終わった時の自分は違う。
ベースの自分と、バイオリズムとシンクロさせる
そういう商品はまだない。今後のキーポイントである。

課題『情緒のスイッチをONにする工夫』

豊島園の来場者 ≒ 東京ディズニーランド(ゲストと呼ぶ)積極的に関わらせる工夫

掃除をしている人を見る。TDLは自分たちをキャストと呼ぶ。
人と人のベクトルがつながってくる。

ゲスト >>> 今までのスイッチ
キャスト >> 新しい感性のスイッチ。キャストにはステージが不可欠 = 新しい ziba のテーマ

ドイツでは 10年間からあった ダイアログインザダーク 暗闇での体験。
入って15分もしないうちに、違う感覚を使っていることを良くわかった。
最後の15分間でそこから出ていきたくなくなった。
人間はもともといろいろな能力を持っていて、視覚を除くと、他の感覚が研ぎすまされていく。
この感覚を商品開発に活かしたいと思っている。
末期がん患者のセラピーや、企業の新人研修でも使っている。

経験の要素

         経験に吸収されている
受動的参加 ---------------+---------------------積極的参加
         経験に投入されている

Entertainment / Education
Esthetic / Escape
どういう比率なのかで、ブランドの立ち位置がわかる。

顧客との約束 ---------- 緊張/興奮
顧客との約束 ---------- 驚き
顧客との約束 ---------- 分かりやすさ
顧客との約束 ---------- 満足

顧客と約束した「経験」が顧客の経験を超えた瞬間
感性のスイッチが ON される。
Proposal における、感性スイッチの事例。

ビデオ:softbank がオーダーしているメーカーのデザインディレクターをやってください。
7社コンペ。最後の2社に残ったが。
犬のお父さんのCM。白戸家ケータイ。ShiratoPhone というのを考えた。
お兄さんのケータイ。世界時計をテーマにしたGUI
私のケータイ。フェルトで作った。秘密のある年頃。チャックを作った。ドンキで宝探しをするような。
お母さんのケータイ。白いケータイ。無印の透けたような引き出しをいっぱい並べたような。
お父さんのケータイ。骨の粉末を使ったノベルティ。
クライアントのスイッチを入れるためにあえてムービーにした。
 これのおかげでスタッフが倒れるくらいUIの仕事が来た。

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プロダクトのサンプル。お茶用のコーヒーメーカーを作った。
作法や所作にもてなしの気持を導入することができる。
1つ余分な操作をさせるが、それがおもてなしに繋がらないのか?とうUXを作った。
外国のお客様からかなりの反響を頂いた。

Nike Japan のデザイン室ができたとき、パーティーで営業部長と知り合って、
何か提案をしてくださいと言われて、提案をした。
面白いので、デザインのトップに提案してくださいと言われた。
Nike のマークの位置。Nike ランドセル。走れる感じがする。子供達の経験価値が作れる。
Nike は法務にスポーツにフォーカスしろと言われていて、レンドセルは作れなかった。
今はいつのまにか普通にNikeのランドセルが出てきて、凄く残念。

感性に対してアプローチする時は、場のスイッチを入れてあげるのが確実に必要。
その場のスイッチが入れられるようなサービスや商品をもっともっと考えていかないといけない。

Q: 銀行の話の中で、オレゴン州の銀行の例。どのようにリサーチしたのか?
A: 全体のコンシューマではなく、顧客のリサーチをした 360度、全部みる。
 休日も仕事の日も、時間帯によっても違うものを全部見て、
 ユーザー一人ではなく、職業差もあるし、年齢差もある、全部みる。
 360度、全部見るというメソッドを使う。
 定性リサーチ。テーマを引き出す。文化人類学/心理学専門家と組み合わせデザイナーがベース。

Q: 最終的には物や場所のデザインに落とし込む。その人達が調査も行なう?
A: そう。それぞれのプロジェクトによって、ziba のメソッドに沿ったツールを作る。
  ziba USAの考え方。グループのパワーを凝縮していこうという考え。

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須田冨士子(プロジェクト工房)場と感性
http://projectkobo.com/jp.html

デザイナーでは無いので、こういう場でレクチャーするのは緊張しています。
ziba はデザイン全般の話であったが、
私の話は、デザインに入る前にどう感性を作るのかといった話。
LinkedIn で探してみてください。

社会科学、自然科学を基本としたデザイン調査、
マルチメディアマーケティング、コンサルティング、ワークプレイスコンサルティング
英語コミュニケーション教育 などを手がける。
10年以上やっていて、これらのことができるようになってきた。
2006年設立。バーチャルカンパニー
スチールケース社で得たワークプレイス理論(IDEOのベース)
もともと発端は通訳であった。母親が米国人と結婚したため、アメリカ式に育った。
夫婦喧嘩の時に、子供として通訳していた。

人が想像しながら、元気になり、学び、ひらめく、しくみ創りがした。
言葉が分かるだけで、なんでいろんなことが解決するんだろうと思った。
ずっとそれを再現し続けている。

デザイナーが持っている才能を最大限に活かし人の毎日を豊かにする
モノ、空間、サービスを創るサポートをしたい。

研究し、学び、革新し、変わり続ける。

コンサルティングをやっているが、形を創るところまでしか携われない。
そういう意味でワークプレイスコンサルタントはやっていられないと悟った。
デヴィッド トング (David Tonge) 氏が日本で何かやるときに手伝っている。

場:何かが行なわれる場所
リサーチをするときには、場を選ぶことが9割方。
誰をどの場でみるのかで全然違う。

感性:五感、第六感

場 : 点、線、バウンダリーの中と外
人 = 心+体+魂
人 : いつも何らかの場の中にいる

感性 = バウンダリーの中、外を認知すること

様々なリサーチをしているが、経験をしていない人だと
物そのものしか見ない。物がどう使われるのか、どこで使われるのかが大切。
白い部分が見えるのかどうか。
習字が上手くなるには、字を見るのではなく、紙の白い部分が見えるとうまくなる。
周りの環境が見えるのかどうか?白い部分がどれだけ広いのかどうか?

白い部分がみえますか?
異なる角度から場が、人が見えますか?
異なる距離から場が、人が見えますか?

白い部分は
経験によって見えるようになる。
感性は経験によって磨かれる。

ちょっと体験
#ここで一人一枚、葉っぱが配られました。
どこから来たのか、考えてみてください。
それが分かった時点で、自分にとって何を思い出させるか?
この葉っぱに名前をつけてください。

これで何が言いたかったかというと、どういう場所、どういうものとひもづいているのか?
どういう気持なのか、全体を見るのが大切。

目薬の調査をすると、ボトルだけではなく、どういう所で売られているのか?
誰が使うのかといった広い観点でとらえないと1つの物だけを見るのではダメ。
人は話が創れる。人は嘘を言える。
フォーカスグループの中に入って、形や色を聞いても、
自分がいつも居ない環境の中でしゃべると、しゃれたことをしゃべってしまう。
凄く大切なのは、どこの場所で質問するのか?質問の仕方、質問しないで観察する。
質問に応えた時に、言っていない「白い部分」を見る。
自宅訪問が効果的? そこに無いものを見えるようになると、だんだんと今までに無いものに
気づける。イノベーティブなものが浮かんでくる。

とっさにストーリーを創る。とっさの時には本音が出る。
いろんなインタビューをしてはじめて身に付いてくること。

グルインや観察ルームなどの非日常では分からないことがある。
大きな発見、イノベーションの種はユーザーの生活の中にある。

日本の調査をしたい時、場所を選んで、人を選ぶ。
自分が大好きなこと、タダでもやりたいことの数をこなすと、価値がでる。

プロジェクト紹介:http://www.flickr.com/photos/projectkobo/

Sheng-yuan-Huang-Architects-Field-Office のやり方が面白い。
建築設計、だいたい CADで描いてしまうが、
絵を描く前に、いきなり模型を作ってしまう。

Sheng-yuan-Huang-Architects-Field-Office-visit (51)

コンサルティング、学問は「まとめる」ことが成果
モノ、サービス作りは「反応を作る」ことが成果。
売れるものを作る人とコンサルタントを見分ける。

まとめたレポートで何かを作っても面白いものは出来ない。
まとめることによって「白い部分」を排除してしまう。