12/17/2011

[&] Book Advent Calendar (day17) The Science of Design

Book Advent Calendar 17日目は
[ デザイン学 (思索のコンステレーション) ]
を紹介します。



デザインそのものや、デザインテクニック、
デザイナーの仕事を描いた本は数多くあれど、
デザインそのものを分析してまとめた本は少ない。
英文タイトルどうり、科学的に、時には哲学的に
デザインをとらえた本。

なんか読み終わっても、もやもやした感が抜けないのだが、
頭のどこかで、無意識下に猛烈に何か考え始めたかのような
不思議な印象の本。
内容を噛み締めながら読むので、なかなか読めないのだけれど。

 アブラクション - 生成の根源へ、制作(ポイエーシス)の地層へ
 コスモロジーとしてのバウハウス
 マイナス方向への遡行と生成
 世界の生成プロセスとしての身振り
 相互作用 - 呼び合い、触れあい、響き合いの生成
 メタモルフォーゼと生命リズム
 均衡関係がもたらす新たな造形
 リズムの構造・構造のリズム
 生命の原像へ、生成の原記憶へ
 原像とメタモルフォーゼ
 生活世界の「質」と工作連盟運動
 二十一世紀のあるべき生活世界の道
 あるべき生活世界の形成 - 真の価値と富とはなにか
 
あと、巻末の参考文献と人物紹介が詳しいのも便利。
インタラクションとは何かという根源的な話と、
手振り身振りとのつながりをひも解いていたり、
自然界にある繰り返しをもった構造物を分析したり。
今すぐに何かに役立つということではないけれど、
確実に記憶のどこかに引っかかる話題が満載の本です。