[&] Book Advent Calendar (day20) Naming Thinking
Book Advent Calendar 20日目は
[ ネーミング発想法 ]
を紹介します。
今日紹介する本は、ネーミング(命名)に関する本。
人の名前ではなく、ブランドの名前や社名。
著者は DOCOMO や au/KDDI, BIGLOBE, あいおい損保など、
数々の社名をつけた人。
前々から世界中で販売される車の名前とか、
新しい企業の名前はどうやって決めるのか不思議に思っていた。
そういう、ネーミング技法、名前をつけるまでの思考法を
紹介している本。
ネーミングとは何か
ネーミングのプロセス
法則に則って造語する「言葉の発明」
辞書の中から見つけ出す「言葉の発見」
視点を変えたネーミング発想法
ネーミングの権利をどう守っていくか
商標法における商品、サービスの分類表
ラテン語やエスペラント語からの引用とか、
アナグラム、逆さ読み、韻の踏み方、掛詞、
語呂合わせ、擬人化、文字の抽象化など。
なるほどと思わせられたのは、商標登録できない
一般的な言葉を、ひと工夫して登録商標にしてしまう方法。
ウメッシュ(梅酒)、きれいきれい(ハンドソープ)
ザ・カレー(カレー)、
XY(ゼクシイ:普通の読み方ではない)
キャベ2(キャベツ)など。
なるほどと思うこと満載で、巻末の参考文献集も役立つ。
UNIQLOの元が(Unique Clothing Warehouse) なこととか
会社名に「鉄」という漢字を使わないこと。
なぜなら「金を失う」と書くから。
そういった雑学的なことも満載。
なかなかイイな〜と思うインターネットサービスがあっても、
名前が残念だと、なんだかがっかりさせられる。
あまりにも一般的な言葉で、検索できない名前も残念。
いいライブラリとか、フレームワークも有用かどうかも重要だが、
名前から受ける印象も大きい。
そんなこんなで、ネーミングは凄く大事。
何かの名前を考える時は、この本の手法、プロセスを
使おうと考えるのでした。文庫なのですぐに読めるのも良し。
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