[&] Human Interface
今日はニコラス・ネグロポンテの
[ ヒューマン・インターフェース―コンピュータとの交遊未来学 ]
を紹介します。
先日の SIGGRAPH ASIA での Bill Buxton の講演から、
20年くらい前に初めて出てきた技術や発想が、
現代で展開すべき事柄のヒントになるのではないかと考え、
少し古めの本を意識して読んでいる。
このネグロポンテの本もそう。
古くさい感じもしつつ、現代を予見している部分もあり、
何も変わらない根源的な部分もある。
■コンピュータはメディアである
もう計算機ではない
人間でなくてコンピュータが悪い
コンピュータは発熱器であった
メディアは一つに溶けあう
メディアは嘘つきである
■フレンドリーなコンピュータ
夫婦の会話とインタフェース
インタフェースとしての話し言葉
身振りのインプット
コンカンレンシー/同時並行
新しいディスプレイ
グラフィカル・インプット
■インタフェースと新しい世界
仕事と遊びが一つになる
会議は広がる
CAD/CAMの一般化
本とデータベース
新しいスリリングな新聞
コンピュータを生徒にする
コンピュータを通して自分で学ぶ
アフリカのコンピュータ教育
コンピュータ・リテラシー
三人の生活
喋りだす機会
家庭用ロボット
家庭が広がり世界が小さくなる
ゲームは世界をシミュレートする
レジャーと教育の接点
アスペン、その可能性
アマチュアの芸術家
子供の絵と、鼠の作品
コンピュータとドラマ
■近未来に向けて
この本が書かれたのが 1984年で、ちょうど MIT MediaLabが発足した年、
その当時の研究は以下の10のセクションに分かれていた。
電子書籍
テレコミュニケーション
コンピュータと教育
ヒューマン・マシーン・インタフェース
アドバンスト・テレビ
イメージ・テクノロジー
グラフィック・アート
フィルムとビデオ
コンピュータ音楽
コンピュータとドラマ
MIT MediaLab は研究している技術が流行し始めたら
その研究を辞めて次にいくと言っている。
今見てみると、現在のセクション分けは以下のとおり。
Affective Computing
Biomechatronics
Camera Culture
Changing Places
Civic Media
Cognitive Machines
Digital Intuition
Fluid Interfaces
High-Low Tech
Human Dynamics
Information Ecology
Lifelong Kindergarten
Macro Connections
Mediated Matter
Molecular Machines
New Media Medicine
Object-Based Media
Opera of the Future
Personal Robots
Responsive Environments
Social Computing
Software Agents
Speech + Mobility
Synthetic Neurobiology
Tangible Media
Viral Spaces
と、タイトル見ているだけでもワクワクしてくるな。
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