[&] Direct Publishing 2012 Winter
ダイレクト出版オフ 2012 冬
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ダイレクト出版オフ 2012 冬 @NHN
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いしたにまさき さん
すばらしい出席率の高さに加えて、すばらしい知った顔率の高さです。
一応、今回、なんで?というのもありましたが、
一応アンケートによると、45%ぐらいの方は KDPで出版されているということで、
そのことは、もういいやってことに、各自どうにかググってくれということに。
僕の立場としては、KDPはいろんなものを吸い込む要素を持っていて、
それが楽しくて、各方面をあおったり、いろいろしています。
知り合いが多いので、授業参観みたいです。
鞄の話なら一晩できるのですが、今回は違うので。.........
KDP おもしろい!。いろいろな立場で話せますね。
アメリカで始まったのは 4-5年前。
遅れて日本で出て来た。
アメリカの状況と、日本の状況は違うよね?
予想していた人、Kindle Store 始まると同時に KDP 始まったのが凄いですよね。
始めから皆さん期待していました? 始めから来るのがびっくりしました。
●他の書籍マーケットとすると 4〜30倍の差があります。Kidle Store 全体で。
しかも Kindle ストアは始まったばかり
しかも Paper White 出荷前の数字
Kindle ストアはこれから、大きくなることしか想像できない。
すでにこんなに差がついている。
他の電子書籍マーケットに出す理由がない。Kindle Store に出さない理由がない。
Kindle 限定でコンテンツを出すということに関して、Amazon が優遇するとか。
僕自身は、調査と原稿を用意しているのですが、校正が遅れて、まだ出せてません(笑
ある意味一番数が少ないのが、いままで本を出していた人が Kindle 本を出す。
●iPad mini できまり
でも他のアプリなどでも PC 版もそのうちリリースされるはず
さ●れど Paper White
世界でいちばん Kindle が一カ所に大量に集積している場所あり。
→飛行場の忘れ物置き場(笑
無くなっても、IDでヒモづいているので、別に困らない。
5-6000円しないし、誰も回収しないそうです(笑
これが Kindle の有るべき姿かもしれません。
●KDPを使う立場
エロも可能
アップデート可能(表紙はアップデートできない)
技術系では運用実績あり
紹介してくれた人にお金と評価というフィードバックあり
アフィリエイトという経済圏とは違う
他の媒体と違うのはアフィリエイトが設定されていること。
今電子書籍系のアフィリエイトは 10% の率で設定されています。
ベストセラー系だと、3% とか4% とか、1000円の本を売るよりも、
300円の Kindle 本を売った方が良かったり.... というのが現実であります。
なぜか若干安売りの傾向があって、1万円の本とかあってもいいと思っています。
そうすると、本気でアフィリエイトで紹介してくれる人も多くなると思います。
ごく一部の大量の PV を稼いでいるひとはともかく、
ブログに載せたレビューが評価されたという、継続的に紹介する
モチベーションにつながっていくところが面白いものです。
これはアフィリエイトをやってみないとなかなかわからないところです。
●ウォッチャーとして
いろんなものの中間地点にある
Webと紙
ブロガーとライター
その人の好みによって、左によったり、右によったりするでしょうけど。
いろんな状況で変わってきていて、
ライター時代もありますし、ライターの知り合いも凄く多いのですが、
仕事の領域が、動いてきています。
若い世代であれば、いきなりライターデビューというのも無理なので、
何か書きながら、だんだん広がっていく。
とにかくSEOで勝てないと仕事が回って来ないのです!
これは書籍に限らず、自分の書いたものが、どう流通していくのか?
電子媒体で書くからには、流通すれば流通したものが価値。
検索して、見つからないと、読んでもらえない。
●お金の話
多くの人は、儲かる手前でやめてしまう
儲けないと継続不可能になる。
ただし続けるために儲けようとするのは、手段と目的の転倒
ダークサイドに落ちるなよ!
●うちの近所に 1000円キャバクラってのがあって...
うちの近所に1000円キャバクラってのがあって、5時から7時までワンドリンクで1時間1000円
キャバ嬢がドリンク頼んでもいいですかー?って聞いても断って(キャバ嬢はこのオーダーで利益を得る)、
俺の好きな鉄道の話を1時間たっぷり聞かせて帰ってくる
友達も嫁も家族も聞いてくれないからな
これがキャバクラの正しい使い方
ここのキャバクラ嬢のほとんどが鉄道知識豊富になって、休みの日一緒に田端で撮影したりするようになった
(http://2chcopipe.com/archives/51758233.html からの引用)
●そこそこ書いているブロガーは、地の果てまでバックリンクを追いかけてますよね?
その次を捕まえたり、変化していくには、見たものをものに
新しい読者を確保して、見える化していくのが重要です!
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NHN 齊藤さん
livedorr Blog
事業10年目のサービスです。
国内ブログサービスの中でPV1位です。
EPUB書き出し機能(β)始めました。縦書きに対応しています。
今日ベータがとれました。
「キンドる速報」も始めました。
個人が発信するツールや環境を提供し続けてきました。
個人出版を応援するブランドでありたいと思っています。
Kindle 本ランキングの傾向
11/14 からはじめて、技術書が上の方にあったり、創作ものが多かったが、
週をおうごとに、実用書がランキングに入るようになりました。
割引のおかげでグインサーガが入ってきました。
100位までの中で
最初は 12% 程度でしたが、今は 30% ほどです。
コンサルティング関係の実用書が占めています。
タイトルの収集のために、ランキングの下まで見ています。
泉鏡花の現代訳
虹創作の同人誌(さすがに今はストアから消えています)
ゲームブック
●買ってはいけない、ワンクリック詐欺風(1万9000円の本もあったり)
1週間以内であれば、1クリックで払い戻しされます。
機械翻訳しただけのものとか。
EPUBの書き出し機能をテストしていて、
青空文庫の本を1日出していたら、銀河鉄道の夜が 100円で 10人売れてしまいました。
ごめんなさい。
●ランキングを観測してわかったこと
現時点ではパイがちいさい
ネットの口コミの影響はおおきい
値下げの効果は大きい
サブカテゴリのランキングは売れ行きにあまり影響しない
●Kindle本の市場規模はそんなに小さい?
津田さんの本でも一ヶ月1位でも1万冊いかない。
紙の方と比べてどのくらい小さい?
阿川さんの「聞く力」の書籍は、月あたり8万冊ぐらいのペース
●意識調査
1006名のブロガーの皆様から回答を頂きました。11月下旬の時点
男性70%, 20-50台が80%
購入ありが 30%
書いてみたいと思った人が 55.5%
書いた事がある人で一番多いのは同人誌。商業出版も30%弱
書いてみたい本の種類:
小説、実用書、技術書、ハウツー本、日記、エッセイ
漫画、イラスト
電子書籍として販売したい人が 47.3%
出したいと思っている人は多い。(ブロガーだから)
KDP 知らない人が 65.3% 、使ったことがある人が 1.6%
今書いてある記事ですぐに利用したい 17.4%
記事をあらたに書いてから利用したい37.%
Livedoor blog の EPUB 書き出しに関して、7割知らない。
編集の存在を必要と思っている人が多い。
編集作業サービスが欲しい。
自費出版商法との誤解。(60代とかで、コリゴリした人がたくさん居る)
「これ切ないな〜:いしたに」
●潜在的「出版ブロガー」は少ない?
アンケートの割合からいうと、ブロガーで、ブログ出版したい人が 12万人いる計算
ブログサービスも昔有料だったので。
Kindle の仕組みを知ってしまったら、今すぐに、今週中にも増えるかもしれない!
「自費出版商法」の負の影響がある。
●今後推進すべきこと
正しい情報とともに認知度向上
出版の支援体制
色々な挑戦をしていいという空気の醸成
ブロガーの背中を押す
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■パネルディスカッション
■パネルディスカッション
Q1.
現在執筆中で近日出版予定です。
まだ手探りなので、執筆から出版にいたるまでのお話をお聞かせください。
セルフバブリッシングに言葉を変えた。そうしないと、自費出版の広告が載ってくる。
会場から:
編集はどうするんですか?校正はどうするんですか?
読者が「編集/校正が無いということは、失礼だ」という人が居る。
出したいんだけど、編集/校正どうしようという人がいる。
書きたい人がいるんだけど、どうするんだろう?
ISBN とかどうするんだろう?とか。
会場から:
ブログを書いた時間とか、時刻を、どう電子書籍に落とせばいいのかな?
ライブドア:
livedoor ブログであれば、時刻はあまりいらないので、デフォルトで消しています。
コメントも、デフォルトで消しています。
リニアで最後まで読ませるものとしては、コメントは違う。
作るひともそうなんじゃないかなと思っています。
自費出版、自己出版。との違い。そこからです。
会場から:
自費出版と、編集が無いといけないと思っている。
自分から直接出したので、編集が無い方がいいと思っている人がいる。
それがこの件で混ざりやすい。
自己出版の手伝いをすることと、どういう違いがあるのか?
いしたにA:
KDPが面白いのは、出したくても、出せなかったのが、
「とりあえずだせる」というのが大きな変化。
Q2.
ダイレクト出版を執筆者と編集者で組んでやる場合、
印税をどの比率でシェアするのかの議論を聞いてみたい。
ハートロジック小林さん:
何をしたいか?編集者と組むという場合も、
二人で作りたい目標を共有しているのか?
編集者の機能を使いたいだけなのか?文字校正を何文字するのか?
機能をバラで提供するのか?そういう値付けをすることで
答えは出るのかもしれない。
編集者を(サービスとして)使う値段は書く人が想像するよりも高くなると思います。
いしたに:
編集者に幻想を持っているのかもしれない。
仕事の仕方ということでいいと思います。
ちゃんとコミットして二人で作品つくるなら、折半。
一般的な書籍なら10% なら、そのうちの 10% とか 15% とかで決めるしかない。
Q3.
Kindle 意外に出すとしたら、どのプラットフォームがよいでしょうか?
Kobo、パブー、直販。
ファイル直接売るのは、自分でコントロールできるので、いいですよね。
あとは自分でPRするだけですよね。
iBooks Store にだしましょう!
一番お金をはらってくれるユーザーが居る。
アプリ本で 6万とか、15万とか数のでるプラットフォーム。
大きなヒットが狙えます。
ジーンマッパーは、Kindle の次に売れているのは直販です。
値段の問題はすでに出ていると思うのですが、
そこは iBooksをうまく併用してくれる。iBooks で買う人は Kindle で買わないので、排他的です。
ほとんど変わらないので iBooks Store に出した方がいいです。
KDPでしか出さない。デメリットが無い。
独占販売でPRやってくれるのは Kindle だけなので、
三ヶ月後とかに他のプラットフォームで出していいと思います。
Google Play でトップになっていた時があるが、全然売れなかった。
Nexus 7 ブームが普及した後でも、それでも「ええ?」というくらいしか売れなかった。
デバイスって、なかなかでところから自由になれないなと、
音楽だと iTunes だし、Kindle だと一番売れているのは書籍だし、
Google は売る気無いし..........
Kobo も軒を貸す会社だし。
意外と企画者、担当者を苦しめているんだな〜という実感。
自分としても Google Play で本は買わないよ〜
登録するのも「異様」です。
Google の Preview のブックサーチ用の広告を作りなさいということころから始まり、
そこにアップロードしたら、やっと販売可能です。
Q4.
EPUBフォーマットに(どのような)未来・将来性・魅力を感じますか?
個人出版物に音や映像といったマルチメディア的な要素はどれくらい、
付与されるものでしょうか?
マルチメディアがいいなら、iBooks でしょう。
オーサリングツールを触ったけど、全然大丈夫です。
最終出力が iPad と固定されているので、安心です。
会場から:
本だと思って、マルチメディアを提供するとおかしくなりますが、
Webや、チュートリアルなど、導線をあたえるといい。
KDPでがっかりしたのですが、RSS登録すると、それでいきなり販売できます。
だったら、すごく早いわけです。
わけわからないメルマガに、みかじめ料を払うよりもいいです。
メルマガお金払っても、全然来ません。
Q5. 紙媒体と電子書籍では著者の文章に変化が生まれるのかどうか?
例えば、リフロー機能により、ページという概念がなくなり、
上下巻といった巻数の分け方にも変化があらわれるかもしれない。
もっとページネーション気にしろって言われるけど。
横書きが気にならなくなった。
横書きで文芸を読んでも気にならなくなった。
会場から:
紙と同じような縦書きで作っていましたが、
6冊ほど書いているのは、全部横書きにして、横書きも、縦書きにならって、
一文字落としで書いていますが、
ブログと同じように、書いています。縦書きにこだわらなくていいかな〜と
画像は根深いですよね。1ページ1画像が現実ですよね。
それ以上挑戦すると、どこかを訴えたくなりますよね?
うまくいくとは到底思えない。
ライブドアブログでは、絵文字もあるので、つなげて出力するようにしている。
PDFで行くか、EPUBでいくか?
過渡期であるのですが...........
特に HTML もろもろの知識が無い人にとっては、EPUB はひどいことになっていて、
EPUB は HTML ですよね?
ブログから変換するのは簡単ですが、
ワードみたいなものから、変換するのがよっぽどきつい。
ブログ事業者は簡単に作れるので、すぐにどのサービスも始めるでしょう。
朝日新聞:
新しい文体が生まれてくる。
日本人が見ても文法間違いがある英語の本。
繰り返しがやたら多い。
編集者が居たら、削ることがら。
ほぼ編集の手が通っていない本。
だからこそ、電子書籍端末で見ると新しい。
アフォーダンスも変わっていて、なんか楽しい。
例えば、それって実は EPUB前提ではなくて、すでにブログがそうだった。
特に始めた直後はいじって、ページレイアウトしようとか思うが、
ある日、すべてが無駄だと思って、
使えるテクニックは「改行」改行だけが武器になる。
「本ならざる本」という新しい本。
皆が学習している、ところ。
本は活版印刷と思いがちなのですが、
もっともっと手前で、19世紀くらい。
文字の下をそろえるのも、実はDTP以降の話。
高く編集する、販売促進する人がでてきてもいい。
Q6. 携帯における「ケータイ小説」やブログにおける
「2chまとめブログ」のような、Kindle 以降のセフルパブリッシングにおいても
「ならでは」の表現が出てくるだろうと思いますが、
具体的にどんなものが出てくるとお考えですか?
同じステージには乗らない?
権利関係に関する意識が、自分とは全然違う人がでてくる。
権利関係を無視しても、大衆が求めるものがあれば、大きなムーブメントになる。
差別用語とか?
本人がリスクを追う時代がくる。
誰も備えてない。
それを指摘して、お金をとろうという人が出てくる?
Amazon は問題がおこったら、取り下げるだけ。
Q7. ぶっちゃけどれだけ売れますか?
...................
Q8.
これからなにか情報発信していく際に、
Webと電子書籍をうまく組み合わせる方法についての
アドバイスをお願いします。
まずはブログで情報を展開し、意見を取り入れ、まとめ記事としての
電子書籍があり、またその電子書籍のサポートページとしてのWebの存在意義など。
A.
鞄の販売。制作過程を全て公開しています。
皆ほとんど読んでいるので、全然クレームがありません。
鞄だから実物見たいですよね。自分のパソコン持ってきて、入ることを確認して帰る。
ツイッターの分析とか見ていても、発売して2時間半で、売り切れてます。
なので、ツイッターは関係ありません。
なんか皆、エンジンに火がついてしまって、買ったツイートが....
ブログで小説を書いていたものが本になりました。
Webですでに公開していたのが大きいです。
やっぱり、一番、すごく大事なところは、
KDPも何にも無い段階で、完結していたものに、チャンスが回ってきた。
プロだったら、ちゃんとした仕事をするんだけど、
出してやろう!と考えると、どこかにそれが見えてしまう。
それは読んでも流通されない。
それが、最初から、出版ベースで考えたのではなく、
最初からブログで公開していたものだというのが大きい。
一回終わらせているからこそ、KDPで出す時に、編集の手が入るという
意味があった。
最初の動きは良かった。Webで読めるのに、わざわざ買ってくれた。
別に色気をだしているわけではない。
鞄のメイキングも、自分で書いているわけではなく、記者の方が書いている。
プロモーションに近い話。
KDPだろうが何だろうか、読者の声が聞けるという場所に入れば立ちどころに分かる話。
Kindle でうれしいのは、読者が読み終わったという通知が来るのが素晴らしい仕組み!
Q9
ニコニコ動画や同人誌でみられるような
「そこから売れてプロになる(出版社からオファーがかかる)ような流れは起きると思います。
Kindle本がきっかけで、
来月の SFマガジンに載るようになりました。
そういう意味では、商業誌にデビューできる。
SFマガジン、4万部 売れる雑誌です。
プレゼンで SEO の話題をしたように、
検索できないものは無いも同然。
専門性が高いものほど、Kindle からの流れもある。
版権が切れたものは、新訳を作っていい。
徒然草(現代訳)ボットとか、出たら買いますよね!
夏目漱石、現代訳とか出せば 1000冊くらい売れてしまうかも!
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