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4/29/2013

[&] Confidence UI


(photo by Bella_189)

Confidence UI, Trust UI

前々から、実は「信頼デザイン」「信頼UI」というジャンルがあるのではいかと考えている。
医療系とか、お金を扱うサービスのデザインとか、間違えたら困るサービスとか。
それらは派手さや親しみやすさよりも、間違えて操作しにくいことや、
長時間使い続けても疲れない事とか「信頼」が重視される分野。
コンシューマ向けのデザインとは違うところで、必要な要素が考えられているような気がしている。
例えばお堅い大手企業のWebサイトは、寒色系が好まれるとかもその系統の要素だろう。

「信頼」とは何だろうか?
そもそものブランドイメージも信頼度につながっているだろうし、
単に頻繁に確認させれば間違いを回避できるわけでも無いし、
パッと見の印象でも、信頼していいのかダメなのか、大きく気持ちが左右される。
ソーシャルメディア系の公開サービスもよくわからなくて不安になることがあるし、
プライバシーの設定なども不安かつ理解しにくい要素が多い。

たぶんいくつか要素があって、それらが解決されると「信頼」されるのだと思う。

●華美に飾り立てない。シンプルでクリアであること、形や色には意味があること
●操作している人にコントロール権があること、選べること
●操作に対してフィードバックがあって、操作したものが変化すること。そしてそれは瞬時に明確に行われること
●なにか操作を間違えたからといって、罰則的な印象をあたえないこと

●操作が簡単であること。複数の動作が組合わさったり、何かを覚えながら操作しなくても良いこと
●控えめでささやかであること。操作が必要なボタンだけが表示されたり、全てを提示すれば良いわけではないこと
●操作の先が予想できる情報を提示すること
●困った時に初めてヘルプを提示するのではなく、そもそも間違わないように心配りすること

●操作する人が全ての選択をしなくても良いように。良きに計らう方法も考慮
●操作する人が学んだり、習熟することによって、使いやすくなること
●一貫性を保つこと、同じことを示すには同じ方法で
●操作する人は、操作することが目的ではなく、何かの目的のために操作していることを忘れないように

●レイアウトや色、形状、フォント種類からくる安定感
●重心が下部にあることや左右対称による安定感
●色数が多すぎないことによる、質素さからくる安心感

デザインとしての「信頼」を扱った本は、ほとんど見た事無いのですが、その中でもこの2冊。


ディフェンシブ・ウェブデザインの技術―「うまくいかないとき」に備えたデザイン、「上手に」間違えるためのデザイン (Web designing books)


信頼を得たい!インパクトをだしたい!日本の名刺デザイン・コレクション