[&] Industrial Design - Raymond Loewy
タバコの箱、Peace や Lucky Strike のパッケージデザインを
思い浮かべることができるだろうか?
喫煙者でなくとも、多数のタバコパッケージの中から瞬時に見分けられるのではないだろうか?
これらを手がけたのは、INDUSTRIAL DESIGN という分野がまだ確立していなかった頃から
活躍していた Raymond Loewy 氏のデザイン。
それまでは、機能や設計が先行して製品が形作られており、
たまたま機能美的に美しいものがあったとしても、それは自然発生的なもの、必然的なものでした。
特に米国で、デザイナーの明確な意図やブランディング作戦を元に、
いわゆるビジュアルデザイン、インダストリアルデザインが台頭し始めたのは LOEWY 以降のことと言われています。
そんな Raymond Loewy の1953年の本が、鹿島出版会によって再販されていました。
口紅から機関車まで―インダストリアル・デザイナーの個人的記録
タイトルのとうり、ほんとに個人的な記録で、デザインのノウハウが書いてあるわけでは無いのだが、
実際、口紅から機関車まで手がけた Loewy ならではの考察やその当時の状況が描かれている。
さて、自分の仕事を振り返って「○○から○○まで」と言い切って、どれだけ幅と深みがあるのか胸を張れるようになりたいものだ。
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