[&] 1000 books #5 - The Laws of Simplicity (John Maeda)
「安藤日記の千冊紹介」5冊目は、
『シンプリシティの法則』ジョン前田
ユーザーインタフェースの考えや、流行として、
「Minimal」、「Minimalism」があるが、これは本来建築やアートの世界から来た考え。
デジタルデバイスやデジタルコンテンツ向けのシンプルな考え、思想としては、
「シンプリシティ」がとてもしっくりくる。
法則1:削減 シンプリシティの実現は考え抜かれた削減を通して
法則2:組織化 システムを構成する多くの要素を少なく見せる
法則3:時間 時間を節約することでシンプリシティを感じられる
法則4:学習 知識はすべてをシンプルにする
法則5:相違 シンプリシティとコンプレクシティはたがいを必要とする
法則6:コンテクスト 周辺にあるものは決して周辺的ではない
法則7:感情 感情は乏しいより豊かなほうがいい
法則8:信頼 シンプリシティを信じる、信じられる
法則9:失敗 決してシンプルにできない種類のものもある
法則10:1 明白なものを取り除き、有意義なものを加える
アウェイ:遠く引き離すだけで多いものが少なく見える
オープン:オープンにすればコンプレクシティはシンプルになる
パワー:使うものは少なく、得るものは多く
この本自身がシンプルで、わかりやすい例で説明されており、
どういうものが使いやすいのかだけでなく、
それがなぜ使いやすいのか、
どういう思想のもとで作られているから使いやすいのか、
とても明確に、そしてシンプルに明示した本です。
例えば、iPod のホイール操作がどういった考えで、
どう進化してきたのか、考察とともに、原理原則が理解できます。
こういった根源的で普遍的な本は少ないので、とても貴重な一冊。
TEDでの講演も素晴らしいです。
http://www.ted.com/talks/john_maeda_on_the_simple_life?language=ja
そして、本人のサイン入り!
現在は RISD を辞めて、ベンチャーキャピタル KPCB で活躍中とのこと。
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