[&] 1000 books #36 - Skunk Works
「安藤日記の千冊紹介」36冊目は『ステルス戦闘機:スカンク・ワークスの秘密』
スカンクワークスとは、航空機開発を行うロッキードマーチンで、先進的開発を行う精鋭部隊のこと。
U-2偵察機、SR-71超音速偵察機、F-117Aステルス戦闘機を創り出す。
名前の由来は、機密保持のために適当な場所が無く、隣りがプラスチック工場で悪臭が漂ってきたかららしい。
読めば読むほど、なんでこんなこと出来たんだと思う一方、数々の困難を乗り越えていく様にワクワクするのだ。
■スカンクワークス 14の基本原則
1. スカンクワークスのプログラム・マネージャーは、そのプログラムを代表し、あらゆる事項を掌握するとともに、技術、予算、生産の諸問題に関して即決の権限を有する。
2. 管理機能は軍、民ともに強力で小さなものとする。
3. プロジェクトに関与する人員をできるだけ少なくし、有能な人材をあてる。
4. 図面管理は変更が容易な単純で融通のきくシステムとし、失敗した際の回復がすばやく行えるようにする。
5. 報告書の数は最小限とするが、主要な結果は必ず記録に残す。
6. 実際に使った費用のみならず、プロジェクト終了までの見込み額も毎月見なおす。この整理の遅れによる費用超過で、いきなり顧客を驚かすことのないように。
7. 下請けやベンダー(部品供給業者)は、われわれが自由に選択できる。
8. 目下、空・海軍に認められているスカンクワークスの検査システムは、軍の企画に合致し、新しいプロジェクトにも適応される。なるべく下請けやベンダーに検査をまかせ、二重の検査は避ける。
9. われわれに最終製品の飛行試験を行なう責任があり、かつ最初にこれを行なう。
10. 部品に適応される基準は、すべて事前に合意されたものとする。
11. 政府の予算執行は時機にかなっていること。この遅れのため、われわれが銀行に走らなければならないなどということのないように。
12. われわれと軍の計画担当者は深い信頼関係を保ち、誤解や不要な文章のやり取りを極力抑えるため、日々の連絡調整を緊密に行なう。
13. 外部からの干渉を排除する。
14. 少数精鋭でいくためには、評価は、部下の数ではなく、成果で行なう。
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