1/22/2015

[&] Creativity on Organization ( Tom Kelley / IDEO )



Creativity on Organization ( Tom Kelley / IDEO )

クリエイティビティは企業にとって重要です。
いままでは付加的なものでしたが、現在は中心的なものです。
過去 30年以上 IDEOで蓄積して来たクリエイティビティを紹介します。
最先端に居続けるには、学び続けなければいけません。

スティーブジョブズの考え方、ビジョンを学ぶのも重要です。
IDEO ではグローバルなコンサルタンシーを提供しています。
さまざまな企業文化、政府とも強力しながら、醸成しています。
東京のミッションは自分たちのクリエイティブをもう一度試すことができるようにというのをミッションとしています。
日本がクリエイティビティを最大限に活かすことが、大事だと思っています。

最近、安倍首相の念頭スピーチを聞きました。
長い間押さえ込まれていた大企業のダイナミズムを解き放つべきだと話していました。
毎日クリエイティブコンフィデンスという言葉を使っています。
本来人間が持っているクリエイティビティです。
日本が実は最もクリエイティブな国、東京こそがもっともクリエイティブな国だと言われていますが、
日本人自身はそう思っていません。
全員が体の中にクリエイティビティを持っています。
それを人に教える必要はありません。解き放つだけで良いのです。
本来のクリエイティビティコンフィデンスの半分です。

本来のクリエイティビティと、それを解きはなつ、ジャンプする勇気が必要です。
クリエイティブマインドセットです。
会社の中の若い人たち、彼らが直面する問題は、
アイデアを思いついて、それがクリエイティビティなアイデアだったとしても、
それを躊躇してしまうのです。
意見を言ってしまうと、批判を受けたり、人と違うと思われてしまうかもしれない。
こういったマインドセットが素晴らしいアイデアが出ないままになってしまいます。
アイデアを聞かないと良い者か悪いものかもわかりません。

組織の上の人が判断すること、アイデアを付加することができます。
組織で二つのキーとなるエレメントは、
テクノロジーをヒューマニティのバランスをとることです。
非常にクールなテクノロジーを持っていても、何をしたら良いのだろう?
共感こそがデザインシンキングの中核です。
デザイナーが何十年にもわたってものを作るときのマインドセットです。
これをもっと世界の問題に適応したらどうなるだろう?
デザイナーのように考え、様々な課題に適応したらどうだろう?

デザイナーは共感から始まります。
人間は何を必要としているのか?
実験(試作)
ストーリーテリングが大切です。

共感について話します。
Doug Dietz (GE Healthcare)
医療用のスキャナーを開発しています。
非常に複雑で非常に高価な製品です。
実際に使われているとこを観たい。
新製品がでて、自身満々でした。
スキャナー検査室に行きました。
沢山の質問をしました。

今日、ほんとうに恥ずかしかった。
質問というのは、あたらしい機能を使ってましたか?この機械というのは...
自分の自慢ばっかりしていました。
終わった、帰ろうという時に、
その部屋から出ようとした時に、小さい女の子に出会いました。
検査をしようとしていて、泣いていました。
両親も泣いていました。
いいかい、勇気をもってやるんだよ と言っていました。

Doug は何が起こっているのか理解できませんでした。
テクノロジーだけを考えて、人間性を考えていませんでした。
何が起こっているのか?問題のある子供なのか?
お客が悪いのではないかと考えがちです。
これは問題のある患者なのか?

しかし、検査官は「え?」という話しをしました。
そういう質問はしませんでしたよね?
検査機は子供達を怖がらせるものです。
こどもの 80% は麻酔をかけないと使えない。
それは大変なことでした。
仕事を変えなえればいけないということかも。
ヘルスケア分野に居るのに、子供達を怖がらせていた。

そこで、Doug 上司にお願いしました。
一週間のスタンフォード大学の d.school に送ってくれました。
デザインシンキングのコースで 1週間学ぶことができました。
人材、テクノロジー、財務部、いろんな人が来ていました。
学んだのは「共感」から始めるということです。
人間性とうまくくみあわせなければいけないのです。

上司に言いました
「このアイデアは凄い。凄いアイデアを思いついた」
Doug がこれを作ったあと、アイデアを完成させたあと、
予算が与えられたのです。それは「0ドル」です。
日本もアメリカと同じだと思います。
アイデアのサポートが得られませんでした。
doug は必要なら、会社を辞めようと思いました。
そこで、ボランティアを集めました。
このスキャナーの外側のグラフィックスを変えたのです。



経験そのものを変えようと考えました。
そのテクノロジーを触ったとたんに、審査に 2年かかってしまいます。
経験を変えるための外見だけを変えて、
ディズニーランドのライドのように変えました。
「今日は海賊の船に乗るんだよ。じっとしていないといけないんだよ」
と言うと、検査の間じっとしているのです。
麻酔をかける率が 80% から 10% に低下しました。

ほんとは 0% にしたいんだよ。
10% 以下になったので素晴らしいと感じている。
全員が数字を見ていて、
マーケットシェアとか、様々なマトリックスを持っている。
この人たちの数を増やすことができました。
患者の量も増えました。
テクノロジーを使う時は「共感」から始めなければいけない。

ある日、アロマセロピーのことを考えました。
検査室に「ピニャコラーダ」の香りをさせること。
熱帯の楽しむカクテルです。
本気でそんなことを?
子供はピニャコラーダを飲んだことは無いだろう?
いや、これは親用なんだ。
親が緊張しているのが、子供に移って緊張している。
親がリラックスすれば、子供のリラックスするようになる。
女の子が「明日もここに来ていい!」と言っていました。

多くの子供達が怖がるところから、変わったのです。
テクノロジーを変えたのではなく、人に関わる部分を変えたのです。
人間性とテクノロジーをうまくバランスをとれば良いのです。
テクノロジーはシンプルなものでよく、「共感」人から始めるのです。
人を見て観察するのが大切です。
会社で仕事している時、100万人を相手にしているかもしれませんが、
数人を見るだけでも良いのです。数人を見ることから始めます。

東京の交通はとても混雑しています。
全体で見ると、人間がぼやけて見えてしまいます。
地下鉄のプラットフォームで、じっくりと一人の人を見てみました。



その時の女の子
ちょっと普通と違うものを見た時にはチャンスが生まれているかもしれない。
3分間観察し、
この女の子は、同じくつを2つ持っている。友達と交換した?
ショップが1足として売ったのかもしれない。

世界中でこれを見たときに、一瞬立ち止まって考えることが必要です。
私の靴下見てください。
左右違う。今日は偶然にも一致しているのですが(笑)
左右が違うことで、大ブレイクした靴下を販売し、大成功しました。
楽しい靴下をはくことができる。
これを顧客が気に入るのであれば、逆算してビジネスをすれば良いのです。



もとのスタートは逆にむかってエンジニアリングを働かせることです。
人のニーズを考え、共感を生むことです。

二つ目は、実験です。
実験すると失敗はつきものです。
その際には、新しい文化を作らなければいけません。
たいしたことない失敗は問題ではありません。心配しなくて良いのです。
妻は札幌出身です。スキーのジャンプ場では、
まず転ぶ練習をします。もともと下手だとう状況を通らないと、ジャンプできないのです。
実験して失敗しないと、高みには到達できません。

ダイソンをご存知ですか?
彼らはいつも実験を行っています。
世界で最初のダイソンの実験ストアをオープンしました。
まだ開店していませんが、まもなく開店します。
実験的な取り組みです。
ダイソンはまさに実験で創り出された企業です。

Dyson の本をご覧ください。
サイクロン式の掃除機を最初に日本で販売しました。
それまでに5128のプロトタイプがありました。
予算を出してくれるか?
なぜこんなに数を数えたのか?
常いつもずっとやっていた?
私であれば、1000を超えたら数えるのを辞めてしまいます。
その時、奥さんが居たのか? しんぼう強い奥さんでないとやってられない?

最終的には英国で一番の大金持ちになっています。
たくさん失敗してその上で新しいものを作っていったのです。
将来に向かって学習する企業を作りたかった。

いろいろな企業と手を組んで、プロトタイプを沢山作っています。
なるべく早く、なるべく安くプロトタイプを作らなければいけない。
実験はなるべくはやく、予算をかけずにやらなければいけません。

Elmo's Monster Maker というアプリを作りました。
こちらで、鼻を触ると踊りだすアプリを作りたい。
市場シェアを考えないと行けませんでした。
セサミストリート社は「どうかな〜」と説得されませんでした。
「将来はこうなる」と説得できるようなものを見せる。
あなたが可が得手いることを相手は想像しきれない。
私たちは、会議で、何かしらのプロトタイプを作らないと説得できないと思いました。
あと 1時間しかありませんでした。
あっと驚くプロトタイプを作らないといけない。
相手は NYで私たちは CA で、物理的なものではありあせん。

そこで ToyLab で働く Adam さんに強力してもらいました。
Adam さんの鼻を触ると、踊り出す映像をつくり、送りました。
そうすると「いいですよ!」と言ってもらいました。
実はこれはアプリでも無いのです。



このプロトタイプは相手に YES といってもらうための
一番早くて、一番安い方法です。
このように、その場限りの装置を作ることでプロトタイプを作り
説得することができました。
自分たちの考えを相手に刷りこんでいくことが重要です。
勇気を持って行動し、トライすることが重要です。

テクノロジーと人間を組み合わせていく。
その際は「共感」からスタートし、テクノロジーを用い、
人生、生活を実験の一部として位置づけ、
実験ですから失敗もあります。
人間性を考えテクノロジーを考えると素晴らしいものが作れます。