[&] #uxnama - UX first step
#uxnama UX導入はじめの一歩/井上 誠
東京デザイン部マネージャー
HCD-net 認定専門家。
事業背景/ビジネス要件の重要性/UX事情
スムーズな導入のために。
●UX導入は会社の背景ごとに違います。
他の会社ではうまくいかないこともあるかもしれません。
体系化できないのは、そのこと自体が問題。
どうしていいのかわからないという悩みにつながっている。
●DMM.com はどんな会社?
超カオス
グローバルナビ部分が超カオス。
いろいろやっているな〜というかんじはありつつも、
自分たちが良くわからない。
DMM って UX すごいんでしょ?と言われますが、
正直に言うと、UXよりも、ビジネス要件の方が強いです。
UXよりも、スピードの方が重要です。
ユーザーは大事だと解っていますが、
いろいろおさえられてなかなか出来ないのが現状です。
荒波にのまれて、間に合わせないと〜
なんとか乗り越えていっています。
●ビジネス要件はユーザーの敵なのか?
お金儲けではなく、ユーザーを見て欲しい。
UX導入で悩んでいる人にとって、
ユーザーは満足して対価を支払う。
それを円滑にすることが UX。
競合においつきたい。
XX億円達成したい。
社長の意向....
市場調査、競合調査、
プロセス設計、
ユーザー調査、
社長のご意向はどうしようもないですが、
すべては UX につながる。
限られた中でできることからコツコツと。
ビジネス側の信頼をえられるように。
●DMMはUXやっているの?
UXやる人、実は 2人。HCD-net 認定専門家。
仕事風景は..... いちゃいちゃやっています。
二人でやるとなると、辛いので、
チーム化しようと考えています。
どういうことをやろうか?
組織化はトップダウンで会社方針として導入しますが、
会社は変化がはげしいので、
会社方針が変わってなくなるリスクもあったり、
トップダウンでやらされ仕事になるのはどうかな?と
ボトムアップで導入しました。
デザイン部のトップの承認は得ています。
会社方針にとらわれない。
UXで会社に貢献していくのを重要視しています。
導入計画。
1年目:種まき:社内勉強会実施。外部から講師を呼んでワークショップ
話しのわかる人を増やしていく。
2年目:導入事例の増加
3年目:成功事例の増加
4年目:フローとして定着
小さな成果、それにたいして満足した人が信頼してくれる。
それをもとに小さな成果がえられて、大きな信頼に。
どんどんできることが増えて大きくなっていく。
自分たちも、最初は小さな勉強会から始まって。
ユーザーテストを始めたことから、できることが増えていって。
サービス立ち上げ時に UX プロセスを立ち上げることもできました。
小さな成果から始めるのも重要。
●スムーズな導入のために
こういう風にすすめていけばうまくいくんじゃないかな。
●1. 現行のフローからスムーズにつながるように。
「使いにくいな〜」「ちょっとテストしてみませんか?」
UXナンパ?
最初から言ってしまうと、反発をくらう。
初対面な人に結婚しましょうといっても、キモい。
信頼とタイミングは重要。
ひとと人のやりとりなので、基本的。
いっかいキモいと、キモい人認定。
反発が生まれると、挽回するのが難しい。
気が熟するのを待つのも重要。
問題がおこったときに UX がビジネスに貢献する。
開発期間があって、改修期間がありますが、
導入しやすいのは、
要件定義の段階と、改修期間。
開発中は無理しないところ。
ビジョン提案、
改善アプローチ
開発期間はプロトタイピングができて、せいぜい。
●2. いきなり成果を求めない。
UX導入して、ユーザーに受け入れられるサービスができる。
開発者が納得のいく根拠ができる。
自分たちとしては、まず開発者の納得いく根拠ができる。
ユーザーに受け入れられるかどうかは、リリースしないとわからない。
納得いく根拠は、開発中に実感できる。
手戻りが少ないとか、実感ができる。
開発中に実感がえられるのは、信頼されるということ。
●3. 手法にふりまわされない。
いろんな手法が出ています。
いろいろ Web のプロセスに無かったものとかもあって、
これをやること自身が UX かな?とか。
去年一年勉強会をやってきて思ったのは、
手法をやったのに、スムーズにいかない。
やったのによくわからない。
勘違いしていると思っているのは、
回避策が自動的に出てくるものじゃない。
調査 x 分析 = 解決案
こう思っている人がいるが、
実際は、そこに議論を掛け合わさないと解決案がでてこない。
議論がでやすくするためのツールで、
主体は議論そのものにある。
手法を導入することで、声の大きい人にひっぱられるとか、
一度やった議論しなおすこともない。
議論のために必要なこと
手法の勉強
人間に対する洞察力
問いかける姿勢
●まとめ
導入できる信頼をえる
ビジネスに共感する
小さな成果から始める
学習することをやめない
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