[&] 1000 books #83 - Designing with the Mind in Mind
「安藤日記の千冊紹介」83冊目は『UIデザインの心理学』
Jeff Johnson の 2010年のベストセラーの 2nd edition の翻訳版。
認知バイアス、視覚、色覚、周辺視野、読む能力、注意力、記憶力、短期記憶、認識、脳の不得手、学習、意思決定、フィッツの法則、時間の要件など。
人間の目の仕組みとかは、そうそう変わらないので普遍的な事柄ばかりなのだが、
画面のスナップショット例が 2010年ということを考えると、古さは否めない。なんと移り変わりの早い世界なのか。
なかでも最後の章にまとめられている、時間に関する切り口が大変興味深い。
人間は、音が途切れたとか、音がずれたとかいう時間的感覚がものすごく鋭い。
他にもタッチペンで描画する時に、許せる遅れはどれくらいなのかなど。
あるタスクを実行する時の集中が途切れないのは何秒なのかなど。
人間の仕組みを知れば知るほど、何が悪いのかは良く理解できるようになるのだが、
それを知った上で、どう良いものを作れるのかは、さらに難しい知見であることを再認識する本かもしれない。
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