「安藤日記の千冊紹介」99冊目は『役立つ色彩』
ルイス・チェスキンの 1954年の本。
活版印刷で、ところどころかすれて読みにくいところもあるのですが、
色について網羅的に記載されており、とても重用する本です。
色の仕組みや理論を述べている本は数多くあれど、
役立つか否かという観点から、色のノウハウをこれだけ書いてある本は他には無い。
文体とか古くて読みづらいけど、ずっと読み継がれてもいい本だと思う。
黒い段ボールを薄い色に変えたら、運搬作業者の疲労度が軽減したとか、
いろいろなエピソードも満載。
「妻が鬱になっていたり、神経質すぎるからと言って、別れたいと思っている夫は、妻を変えるのではなく、家の色彩を変えるのだ」ルイス・チェスキン