[&] SIGGRAPH 2015 - The Peanuts Movie : from comic strip to feature film
The Peanuts Movie : from comic strip to feature film
BlueSky
Blue Sky Studios
Nash Dunnigan, Art Director
Nick Bruno, Animation Supervisor
Scott Carroll, Animation Supervisor
Rob Cavaleri, CG Supervisor
http://blueskystudios.com/films/peanuts/
ここ数年でマンガサイズから、映画スクリーンサイズまでとても大きくなった。
アニメーション版に似せる感じで3Dアニメーションのプロトタイプを作成
全員の身長を一覧で比較。だいたい3頭身で、みな同じ背丈
1960年代のスヌーピーは顔も違って、普通の犬っぽい。
描き方は全てパターン化されている SNOOPY MATRIX 80年代、90年代の描き方。
耳と、頭と体の組合わせ。
SHARLIE BROWN BODY も、MATRIX化できる。スヌーピーよりもパターンは少ない。
体、腕、首、体の形、靴 で全部洗わせる。
6人の Animation Development Team
正面からの見映え、横からの見映えが違う。
横顔、前からの顔、鼻、目、眉毛、髪の毛
3Dモデルにするにはどうしたら?
上向いて、口だけになる顔もあるし。
正面の時と、横顔の時と、顔のパーツの位置が異なるので単純に3Dモデルにはできない。
顔が動いた瞬間に一瞬で顔のパーツが移動するように。
スヌーピーも、顔の向きによって、表情(目、鼻の位置)が違う
横顔の時の目、口の位置は、正面から見た時には、とてもおかしな状態になってしまう。
腕の位置も変なことに。あるカメラ方向から見た時にだけ正しい状態に。
顔の角度によって、目の位置が移動するように。ある方向から見た時は2つの目、ある方向からは片目のみ。
■Animation Style
スヌーピーの世界では、人間っぽくなく、マペットのようなアニメーション。
リップシンクも性格では無い。
トラディショナルなアニメーションのスタイルを尊重。
アニメーション中に体や物がストレッチして伸びるのを考慮してパーツを用意。
動きのラインを考慮して、ストレッチの度合いを演出するように
■Pipeline challenges
CHALLENGE #1 モーションブラー
高速に走っているような時の足。
スヌーピーの場合、全てに均一にモーションブラーがかかるわけでは無い。
コントラストの違い、カメラモーションブラーが全てにかかるわけではない。
スヌーピー本体には、どんなに速く動いてもブラーがかからない。
CHALLENGE#2 Cloth Simulation
衣服のストレッチの状態が普通とは違う。
いきなり服が脱げるようなシーンも。
CHALLENGE #3 Effects
コミックスタイルの表現を尊重。爆発や煙、雨などの表現において。
一部分だけ雨が降るとか、一人だけ泥だけになるとか。
SPECKS + FILL +PENSTROKES + HIGHLIGHTS を組み合わせて、砂埃を。
Houdini を活用。
CHALLENGE #4Hair & Fur
サリーの髪型、冷静に観ると凄い。
ルーシーの髪型も、顔の方向によって、大きく異なる。
CHALLANGE #5 Face
lucy van pelt の How to Draw ガイドを参照に。
アニメーションスタイルを作り
EARS, LIDS, MOUTH, INK POOL, NOSE, EYES, PERIWINKLE, 6-9, BROWS, HAIR の部品に
右向きの時、左向きの時の目の位置などを規定。
手、指は常にフラットで、磁石がついているのごとく、ちゃんとグリップしていなくて良い。
指は 4本しか描かれない。
足の動きは、常に円の中に収まるように。
フードリファレンスという、食べ物はどう書くべきという一覧を用意。
■ Building the World
Setting the stage for simple characters
リビングルーム、家の中、家の周り、犬小屋と、それほどシーンは多く無い。
Finding the Penline
コミックの線のような表現が残った犬小屋、建物の表現を。
家具、ソファ、電話機、タイプライター、壁の照明スイッチなど、塀など定番のものを良い。
バスや、ベッドなど。
ベッドの造作もコミックのようにすこし歪んでいる。
近所のキャラクタ達が済む家の構築。
古き良きアメリカの建物の写真を多数リファレンスに。
建物と、その周辺の土地も、構築。
色合いもパレット化し、破綻の無いように色をアサイン。
よくでてくる雪の表現も、厚みなどコミックの表現を尊重して表現。
近所にあるメープルの樹木も、統一したデザインを用意。
ポップコーン風の雲の表現も、コミック風に。
バゲット風の雲など、雲ライブラリを用意
PEANUTS JUBILEE 1975 のカラーコミックの世界を再現
テーブルの色、クッションの色、ランプシェード、壁など、同じ風合いの色に。
樹木は最初に作ったものよりも、シンプル化したものに。
ポイントライトは、BlueSkyのレンダラーが活躍。
35mm レンズのフォーカス、歪み、
ロングショットは 85mm レンズのフォーカス、歪みを再現
立体視用に、世界観をうまく表現したスタイリッシュなデプススクリプト?を用意。
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