8/12/2015

[&] SIGGRAPH 2015 - The Visual Effects of "Interstellar"



#SIGGRAPH2015J
The Visual Effects of "Interstellar"
Double Negative

Paul Franklin, VFX Supervisor
Oliver James, Chief Scientist
Eugénie von Tunzelmann, CG supervisor
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クリストファーノーマンの強い想いで、IMAXで撮影、
巨大なトウモロコシ農場で撮影
撮影にはドローンと、ヘリが活躍
宇宙船などは、1/2 モデルなど、実物が多く使われる。

IMAXフルサイズと、35mm サイズは 9倍ほど違う。
宇宙の映像が多く、プリプロダクションでは NASAの映像を数多く参照
特にスペースステーションの写真がとても良かった。
撮影では、巨大なプロジェクションで宇宙の映像を映し出した前に模型を置いて撮影した
通常はグリーンスクリーンの前で演技するのを、プロジェクションスクリーンの前での映像に。

NASAミュージアムなどで、ロケットの巨大エンジンの構造を観察、リファレンスに。
コロニー宇宙船は 1/10サイズの実物を作成
モーションコントロールできるように。
巨大クレーンでつり下げて撮影、プレビズで事前検討したとおりに。

宇宙船は航空機シミュレーターのような油圧で上下左右に動作する模型を撮影
それらの宇宙船とコロニーの映像を合成。
モーションコントロールの模型と、CGとの合成も多い。レンズフレアの不一致に注意。

コンセプトアートを参考に、
車が入れるくらい、水かさの浅いところで、模型を用いて撮影。
でも残念ながら一台水没してしまった。
宇宙船の起こす波は、ヘリコプターで撮影したものとの差し替え

TARS も様々なサイズの実物模型を用意
実際に動ける、歩ける、走れるかどうかを事前にシミュレーション。
手の部分のユニットが細かく動けるかも確認。
人が持って動かせる、歩かせられるような物理モデルを作って確認

水の中のシーンはCGで作ったものと、
バイクで実物のTARS模型を動かしたショット

巨大な津波のシーン、シミュレーションを何度も繰り返し、
リアリティが失われないように、波のCGと模型の合成を考慮。

■MANN'S PLANET
普通の車だと過酷すぎて耐えられなかったのでレスキュー用の車を調達。
これもコンセプトアートのシーンを参照しながら、制作
小型ジェットの先頭にカメラを搭載したものを用いて、雲の中のシーンを撮影
雪山のシーンはあとから山を追加している。吹雪も後から足している。

700shot そのうち 600+ IMAX
100+ in camera VFX
450 digital crew
50+ physical minitures crew
18 month all in
800 テラバイトのデータ

最後の四次元本棚のシーンも、CGではなく、実物のセットでの撮影

■ The Science of Interstelar
Kip Thorne
物理学者 Kip Thorne の協力によってブラックホール映像を作成。
2005年に Lynda Obst プロデューサーに声をかけられたのがきっかけ。
8ページのの概要を見せられただけ。それまで 40年以上の学術畑で暮らしてきた。
Interstellar は ノーランの映画であって、私たちの映画では無い。



三次元空間に、もう一次元を足す。4次元目は time, 5次元目は out-back(未開拓の場所)
Lia Halloran のブラックホールの想像図が知られている。
ブラックホールとワームホールのリアリリズムとは何かを追求
宇宙船での1時間が地球での7年に

■Oliver James
VFX challenges of Interstellar

Dust Storms
Tidal Waves
Tesseract
Starfields
Worm hole
Black hokle
Learn General Relativity
論文をいろいろ読んだけど、解決は無く、難しい数式が並ぶだけ.....
Einstein Ring ハッブルの撮影した写真を参照



2013 June 13 に恥じ得てブラックホールらしきものを描けた。
まだまだバグが潜んでいたり。...スタンフォードバニーで確認(笑
その後、映画で使われている美しいパターンに。
最終的に Classical and Quantum Gravity という論文に



■THE TESSERACT

最後の四次元本棚のシーン。なんと実物大のセットで撮影している。
Chuck Miller の Slit scan 写真をイメージの元に。
点から線、線から平面、平面から立方体、じゃあその先は?と考えた。

六角形、内包立方体、立方体の展開図、ハイパーキューブ、
立方体展開図の立体化したような形などを考えた。
それらが空間に無限に並んでいる様子を考え、
ある箇所で起こっている事項が、他の全てのコピー構造でも起こっているような描き方に。

ハイパーキューブの構造が変化していく様子を試し、
構造が入れ替わったり、裏返しになったりする様子を 3Dレンダリングした。
このハイパーキューブはすごく気に入って、タトゥーを入れてしまいました!(会場拍手