4/30/2016

[&] 1000 books #130 - Design Stories



「安藤日記の千冊紹介」130冊目は『デザイン・ストーリーズ』
理論から実践へ。アイディアをかたちにする40の物語。

ティモシー・サマラの本。タイトルどおり40の具体的事例が紹介されている。
単にデザイン理論だけでなく、こういう理由で、こうして、こういう効果があるという納得感のある説明。
2009年の本だけど、内容は全然古びていなくて、今こそ役立つデザイン実践の数々。

●コンセプトを持て。
●飾り立てるな。伝わらなければ意味がない。
●統一感のあるビジュアルで訴求する。
●書体ファミリーは2種類まで。
●ワンツーパンチの発想で!
●目的に合わせて色を選ぶ。
●省いても実現できるものなら省く。
●ネガティブスペースは魔法の道具。ただ埋め尽くすのではなく、つくり出せ。
●文字もイメージと同様に重視せよ。
●判読できない書体は、書体失格。
●普遍性はあるか。主役は自分ではないことを忘れるな。
●寄せたり、離したり。
●夜空の花火や夜明けの太陽のごとく、明暗をつける。
●目的意識をもって意志を貫け。中途半端は厳禁。
●自分の目で測れ。
●イメージは自分で作る。インスタント食品で間に合わせるな。
●流行にとらわれず、まじめに。
●動きを付けよ。静止は退屈と同じ。
●歴史に学べ。ただし、歴史を繰り返すな。
●シンメトリーは究極の悪。

[&] 1000 books #129 - The Books of Trees



「安藤日記の千冊紹介」129冊目は『系統樹大全:知の世界を可視化するインフォグラフィックス』

TEDの講演でも知られる、マニュエル・リマの著作。
人類が初めて考えたインフォグラフィックス的なものとして系統樹。
図示することで、見えない事柄や意味を見いだすことができるという一貫した考え。
人類の知識がどうやって増えて、どうやって広がってきたのかを示すのが系統樹そのもの。
関連性と時間という考えを、一つの図で示せるなんて、いったい誰が考え出したのだろうか。

4/29/2016

[&] 1000 books #128 - Imagination and Drawing



「安藤日記の千冊紹介」128冊目は『ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン』
JTの「大人たばこ養成講座」広告や、地下鉄のマナー広告で目にする寄藤文平さんの本。
針葉樹と広葉樹の描き分け方とか、
線に表情を持たせて質感を表現する方法とか。
こういうのほんと好きすぎてたまらん。


4/27/2016

[&] 1000 books #127 - kotoba Issue No.21



「安藤日記の千冊紹介」127冊目は『kotoba 2015秋号 地図を旅する 古地図からGoogleマップまで』

言論誌の地図ネタ特集。
タイトルどうり、古地図からGoogleマップまで、読ませる記事が満載。
地図の話しでも、こんな切り口があるんだと驚かされる。


4/26/2016

[&] 1000 books #126 - KIGI_M_001_private work



「安藤日記の千冊紹介」126冊目は『KIGI_M_001_private work』

素敵な作品を作り続けている KIGI の作品集。
3冊に別れていて、一冊目は、プライベートワークの作品集。

本の中に蝶が留まっている作品とか、いままで断片的にしか見ていなかった
作品の一つ一つを見ることができるのがうれしい本です。
「不定期マガジン」と書いてあるけど、本当に不定期で、次いつでるのかわからないのです。




4/25/2016

[&] 1000 books #125 - Forbes Japan 2016/6



「安藤日記の千冊紹介」125冊目は『Forbes Japan 2016年6月号』
未来が変わる「革命的テクノロジー」という特集
いつもの Forbesらしからぬ特集だけど、切り口が技術雑誌とは違って興味深い。

そして、オシャレな暦本先生が、JackIn とか Ghost とか説明している写真が素敵!




4/24/2016

[&] 1000 books #124 - Nicely Said: Writing for the Web with Style and Purpose



「安藤日記の千冊紹介」124冊目は『伝わるWebライティング』

サブタイトルが「スタイルと目的をもって共感をあつめる文章を書く方法」

今後、ネットの世界でイケてる職種はデザイナーでもプログラマでもなく、
コピーライターになるのかもしれないと思わせる本。
デザインは1ピクセルのズレにこだわったり、
どの青がいいのか20種類ぐらい試すことがあっても、
言葉やおざなりになっていることがすごく多い。
せっかく良いプロダクトやアプリでも、コピーライティングが残念だと、
全部が残念になってしまう。ましてやメディア系のサービスだとなおさら。
逆に、コピーライティングが優しくて素敵だと、
ものすごくそのプロダクトやアプリが好きになってしまうのではないだろうか。

●大切なのはスタイル
●ライターの仕事とは?
●ライティングの前にすべきこと
●計画を立てる
●ライティングの基礎
●声をみつけよう
●口調に気をつけよう
●コミュニティを作ろう
●割り込まずに売るには
●扱いにくい問題への対処
●フローを整える
●ライティングを見直そう
●スタイルガイドを確立しよう

といった感じ。俺(私)は、文章書かないから関係無いと言わずに、
確かな鑑識眼を持つためにも、是非ともオススメの一冊です。


4/23/2016

[&] 1000 books #123 - Wisdom to prevent human error



「安藤日記の千冊紹介」123冊目は『ヒューマンエラーを防ぐ知恵』

日頃からミスしたり失敗したりする理由は「人」だけではなくて、
ミスする余地があるからだと思っている。
そんな失敗の理由や原因を突き詰めて紹介してある本。

いろいろ役立つ事例が満載なんだけれど、いちばん考えされられたのは
ヒューマンエラーを防ぐには、思い込みや勘違いなどを避けるのも大事だけれども、
「慣れさせすぎない」ということ。
慣れさせすぎないユーザインタフェースってどんなものなのだろう?と思惑は限りなく続くのであった。



[&] 1000 books #122 - Inside Jokes



「安藤日記の千冊紹介」122冊目は『ヒトはなぜ笑うのか』

原題は Inside Jokes で、直訳すると、
『ジョークの内幕:ユーモアで心をリバースエンジニアする』といった感じか。

なぜ「笑い」という事柄が起きるのか、
認知科学的、心理学的、哲学的側面から説明した本。
面白いものがなぜ面白いのか、ニヤッと笑えるユーモアがなぜ笑えるのか、
納得のいく説明が書かれています。
この本を読んだからといって、なにか面白いことが言えるようになるわけではないけれど、
お笑いネタや、広告のコピーライティングなど、なぜ面白いと感じるのか、
そこで使われているテクニックを分析することができるようになりそう。

一番印象に残ったのは、
「問題は、知的機械が感情を持てるかどうかではなく、
 機械が感情を一つももたずに知的になりうるかどうかだ」
というマービンミンスキー博士の発言。深い。深いな。


4/21/2016

[&] 1000 books #121 - Pen Magazine No.404



「安藤日記の千冊紹介」121冊目は『雑誌 Pen No.404 グラフィックの天才たち。』

http://www.pen-online.jp/magazine/pen/pen-404-graphic/

ちょうど今、書店に並んでいる2016年5月1日号です。
内容充実、これは保存用として手に入れておかないと。
著名グラフィックデザイナーを現代のグラフィックデザイナーが語るという切り口、
オットー・ノイラート、
ヘルベルト・バイヤー、
ブルーノ・ムナーリ、
ポール・ランド、
亀倉雄策、
マックス・フーバー、
オトル・アイヒャー、
仲條正義、
ネヴィル・ブロディ、
イルマ・ボーム

さらに、TYMOTE の ISSEY MIYAKE フォントの話しとかも!





[&] 1000 books #120 - Lufthansa and Graphic Design



「安藤日記の千冊紹介」120冊目は『Lufthansa and Graphic Design: Visual History of an Airplane』

航空会社のデザインって素敵な物が多くて、デザインガイドラインやビジュアルアイデンティティも魅力的なものが多い。
そんな中、ドイツの航空会社ルフトハンザのグラフィックデザインを昔のものも含めて資料化した本。
本屋では確かめられないけど、表紙の紙を広げると大きなポスターになるのですよ。

ルフトハンザのロゴのフォントは Helvetica,
機内のサインやディスプレイに使われているのは Neue Helvetica や
Neue Helvetica Light など細いフォントが使われているそうです。
1回しか乗ったこと無いけど....


A5/05 – Lufthansa and Graphic Design from Benjamin Welke on Vimeo.



4/19/2016

[&] 1000 books #119 - The Making of Stanley Kubrick's 2001



「安藤日記の千冊紹介」119冊目は『The Making of Stanley Kubrick's 2001 - a Space Odyssey』

あっという間に売り切れた、限定発売だったモノリス本の廉価版。
もちろんおまけや付録は無いけれど、肝心の本の部分だけは、しっかり堪能できます。
フルセットはもともと800ドルぐらいだと思ったけど、今はプレミアついて25万くらいになってるみたい!

開封ビデオを公開している人がいました〜

Unboxing "The Making Of Stanley Kubrick's 2001: A Space Odyssey" from Taschen from Robino Jones on Vimeo.



4/18/2016

[&] 1000 books #118 - Fantastic Mr. Fox



「安藤日記の千冊紹介」118冊目は『Fantastic Mr. Fox: The Making of the Motion Picture』

ウェス・アンダーセンの、独特の世界観を持つストップモーションアニメーション映画 Mr.Fox のメイキング本。
膨大な資料集とも言える内容で、簡単に真似はできないけれど、
どのようにしてストップモーションアニメーションを作っていったかを
ひとつひとつ丁寧に解説してある本です。
映画の中では一瞬しか登場しないものも、ものすごい手間をかけて作られているのがわかって、ため息が出そう。
ウェス・アンダーセン好きにはたまらん本です。




4/17/2016

[&] 1000 books #117 - EYEO 2011-2015



「安藤日記の千冊紹介」117冊目は『EYEO 2011-2015』

EYEO というインラタクションデザイン、情報デザイン、クリエイティブコーディングに関するフェスティバルの内容から
2011年から2015年の内容をまとめてレポート本にしたもの。全体を俯瞰して見られるのがいい感じです。

EYEO 2016
http://eyeofestival.com/

今年の EYEO は、6月6日から9日までミネアポリスで開催されます。
どなたか行く人いれば、土産話をお願いします!

EYEO 2011-2015、日本からは送料こみ $55で購入できます。
https://eyeo.wufoo.com/forms/q14qdaoz0yfrio0/

4/16/2016

[&] 1000 books #116 - The 2001 File



「安藤日記の千冊紹介」116冊目は『The 2001 File: Harry Lange and the Design of the Landmark Science Fiction Film』
写真に見慣れたオッサンがぼんやりと映り込んでいるのは無視してください。笑

映画「2001年宇宙の旅」でプロダクションデザイナーをつとめたハリー・ラング氏の仕事アーカイブ。
なんという緻密な設定集なのかと、驚くばかり。そして1968年当時、これだけ未来を見通していたのかと、驚くばかり。

本の中身パラパラめくっている動画があって。本の雰囲気がとてもよく解ると思います。





4/15/2016

[&] 1000 songs #001 - Maverick Soul - Flex



#1000songs「安藤日記の千曲紹介」1曲目は『Maverick Soul - Flex』

ちょうど誕生日の今日、Google Play Music のアプリもアップデートして、可愛らしい三角の新アイコンになった。これは何かのタイミングかと考え、自分の音楽ライブラリから、順不同、全くの脈絡無く不定期で1曲づつ、1000曲紹介するのを始めようかと考えた。

音楽って、趣味趣向が極端に進化したもので、好みが似た人や、同じ曲、同じアーティストを好きな友達とかはいるけど、音楽の趣味が全く同じ人はこの世に居ない気がする。
それは、僕だけでなく、誰にとっても。

そして、好きな音楽を聴きまくっているような気がしていても、まだ出逢ったことのない、まだ聴いたことが無いのに、ものすごく好きな音楽が世の中にはまだまだいっぱいあるハズだ。


[&] 1000 books #115 - Design By Numbers



誕生日を契機に、長らくお休みしていた千冊紹介を再開することにします!

「安藤日記の千冊紹介」115冊目は『Design By Numbers―デジタル・メディアのデザイン技法』
この本は、ジョン前田の、ジェネラティブデザインの幕開けとも言える、革命的な本。
僕が持っているのは日本語版ですが、
原書は1999年の出版で、もう17年も経ったわけです。
そして、17年後、僕も少しだけ翻訳をお手伝いした「Generative Design ―Processingで切り拓く、デザインの新たな地平」が
存在するわけです。
巷では「鈍器」と呼ばれるGenerative Designですが、
その当時に与えた衝撃から言うと、Design By Numbers の鈍器度合いは凄かったものです。

もちろん今にして Design By Numbers の内容は古すぎる感は否めないですが、
その思想や、考え方は脈々と生き続けている。ほんと凄いなと思った次第。


[&] birthday



( Photo (CC) by Eva the Weaver )

1452.4.15 [ レオナルド・ダ・ビンチ ](モナリザの作者/ヘリコプターの考案者)

1489.4.15 [ ミマール・スィナン ](トルコの建築家)

1707.4.15 [ オイラー ](パイπとルート√記号の考案者)

1933.4.15 [ エリザベス・モンゴメリー ] (奥さまは魔女の魔女サマンサ)

1940.4.15 [ ジェフリー・アーチャー ](小説「百万ドルをとり返せ」の著者)

1948.4.15 [ マイケル・ケイメン ] (未来世紀ブラジル、バロン他、映画音楽家)

1970.4.15 僕(?)

1971.4.15 [ ジェイソン・ボーン ](ボーン・アルティメイタムで使った暗号)

1990.4.15 [ エマ・ワトソン ](ハリーポッターのハーマイオニー)