[&] Ars Electronica x Daito Manabe
駐日欧州連合/オーストラリア大使館主催のアルスエレクトロニカのイベントにて、真鍋大度さんの講演を聞いてきました!
ここ数年の真鍋さん/ライゾマティクスのアルスエレクトロニカ活動のまとめ!
真鍋大度と言います。
僕は2004年に始めてアルスエレクトロニカに行って、
それ以来アルスにプロジェクトを作ってもらって、ソフトウェアのエンジニアリングに参加したりを
ここ10年ぐらいやっています。
アルスについて、いろいろご存知かと思うのですが、
初めて招待され、作品を展示したのは2008年です。
electric stimulus to face という作品で。
何をやっているかというと、パソコンでコントロールしている電気刺激で、
顔の筋肉をコントロールしているという。
この動画はアルスに送ったわけではなく、YouTube に載せただけなのですが、
アルスが素晴らしいと言ってくれて、
2009年のアルスエレクトロニカセンターのオープニングライブに参加して欲しいとのことで。
これも実際、アルスでやったのですが、僕の顔を、横の二人にコピーするという。
なので、表情をセンサーで読みとって、隣りの二人に電気信号で送って、
これ、実験的なビデオなのですが、
なんでこういうことをやったのかですが、笑うから楽しい、
楽しいから笑う? 自分の表情をコピーできるようになると、
感情もコピーできるのではないかと、こういう装置をつくって、
YouTube にアップロードしたと。
実際にアルスに言って、
Lights on, 2009 元旦のイベントで、
年越しのカウントダウンを、年末の三日間リンツに行って制作したという。
三日間しか開発期間が無いという。
三日間しか亡かったのですが、僕以外のアメリカのハッカー、ロンドンのハッカー
僕を含めて4人で、がーっと開発して発表するというのをやりました。
アルスのプロジェクトは、だいたいそうなのですが、ものすごくエキスパート用に
設定されているので、短期間でハイクオリティのものを作らないといけないので、
毎回、要求がとても高いです。
よくメディアアートギャンク、メディアマフィアと言われています。
その分、この時も、実際どういうふうになるのかわからない状態で呼ばれて、
当日はライブすることできて、最高に楽しい経験でした。
こういった形でライブパフォーマンスも。
2011その次の歳もやっているのですが、次に受賞したのは 2011年で、
この年に、審査員もやらせてもらいました。
アルスの審査は凄く作品数も多いこともあるのですが、
審査員同士のディスカッションも長くて、凄く勉強になって、
作品を作ることもそうですが、作品をどう評価するのかという勉強になりました。
2011に Particles という作品で、準グランプリに、
インタラクティブで受賞しました。
これ自体は 8メートルぐらいの螺旋状のレールを作って、
ボールの位置を検知しながら、点滅のパターンを制御するという。
ものすごく、見て頂くとわかるように、大掛かりなシステムで、
展示するのが大変で、受賞した後、アルスで3年間展示させてもらいました。
こういう展示ができるというのも、アルスならでは
フューチャーラボにエンジニアがいて、始めて成立する展示です。
アルスの行くと必ずなにか一つでは終わらず、
perticles で受賞するなら、ついでにライブでもやっていけよと、
ファサードを使ってライブをしたり。
CERN という欧州のデータがあるので、それを使ってオーケストラとライブ。
これは、映像のデータはリアルタイムで CERN から、
指揮者に心拍と、筋肉の収縮、手のフリのセンサーで、それから映像を作るというのを
やっていました。
なので、ソフトウェアのエンジニアだといろいろなことができるので、
いろんなお願いをされてうれしいのですが、
すごく沢山のことがおこなわれていて、
インスタレーションの設営をして、夕方はオーケストラ、夜はDJライブをして、
アルスならではのボリューム感です。
2012年も、作品を展示しまして、
これは、人工知能、AIをテーマに作品を作るということをやりました。
アルスの30年版のカタログに乗っているテキストを解析して、
それを使って作品を作るということをやりました。
Perfume Global Side project
2013年、賞をいただきました。日本のテクノポップグループで受賞しました。
2014年は Sound of Honda という Ayrton Senna の走行データでインスタレーションを作る
作品で受賞しました。
(下記動画は、グッドデザイン賞の時のもの)
これは、広告のプロジェクトでしたけれども、そういうものも、
受け入れてくれる、受賞作品として、扱ってくれるところが、
アルスの懐の深いところだと思います。
2016 これが去年になりますが、
Nosaj Thing Cold State で受賞することができました。
これも、Awards of Distinction を頂きました。
これは、今回おイベントの主旨に一番近いと思うので、
フル映像を流します。
これはアルスの評価されたのは、特殊なカメラを積んだドローンを使い、
それを使って映像を作ったのが、評価されたところかなと。
(photo via. research.rhizomatiks.com)
このドローンの筐体自身も、カメラ部分も自作で作っているという。
今回のシステムを使うと、ドローンにカメラをついているのは当然ですが、
CGを合成することができ、ARとドローンの制御と、LEDの証明もコントロールできるという。
撮影のスタジオにはダンサー以外にはドローンしかいない状態で。
それぞれのドローンのカメラの映像をシームレスに行ったり来たりすることを
PVの中で実現していました。
なのでダンサーの位置も、解析して、3Dのスキャンデータも取得しているので、
ダンサーの位置に応じて、自律的に移動し、6台のドローンが撮影しながら移動するという。
ダンサーの位置をトラッキングして、簡単なCGで表現しています。
こっちは、ドローンがどう動いているのかを表示しています。
僕自身は、このPVで、設計とディレクションをやっていて、
僕らのチームはドローンを作ったり、カメラシステムを開発するチームもいるので、
特殊な方法でミュージックビデオを作ることができます。
このあたりで、アルスエレクトロニカの紹介を終わります。ありがとうございました。
<< Home